『Hallelujah』歌詞&コード紹介(抜粋)
イントロ~Aメロ
B♭ F C B♭ G C A
D Daug D6 Daug D Daug D6 Daug
D Daug D6 D7 G A# A
どんなに君を想っているか 分かってくれていない
D Daug D6 D7 G A# Bm
どうやって君を笑わそうか 悩んで暮らしてるDAYS
出典: Hallelujah/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
主人公は、恋人である「君」を強く想いながら暮らしているようです。
そして、「分かってくれていない」という、一見否定的な表現が見られます。
しかしそれは、主人公の「君」への想いが強すぎるがためでしょう。
決して否定的な表現ではありません。
コード進行の「違和感」は、「aug(オーギュメント)」コードにあります。
このコードは特殊で、使い方が限定されます。
また、楽曲中持続的に鳴らすコードでもありません。
楽曲にほんのちょっとアクセントを付けたいときに使うコードになります。
イントロの「D→Daug→D6→Daug」というコード進行が、この曲のハイライトです。
Bメロ
Daug Bm E
君に逢う前はALONE きっと独りでした
Em F#m G A Em F#m G A D
霧が晴れるように 路を示してくれるよ
出典: Hallelujah/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
主人公は孤独を抱えていたようです。
「君」に出会うまでは。
主人公がはじめて「君」と出会ったとき。
啓示が降りてきたかのように、主人公の心は照らされたのでしょう。
「君」を運命の人だと確信した主人公。
こうして恋ははじまりました。
Aメロ2回目
D Daug D6D7 G A# A D
DON'T ASK ME この恋の行方は 神様すら知らない
D Daug D6D7 G A# A Bm
DON'T LEAVE ME 捕らえ様のない不安が 影を落とす日も
出典: Hallelujah/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
「何も聞かないで」、「自分から離れないで」と「君」にお願いする主人公。
恋しているときは楽しいはずなのに、どうして主人公はネガティブになっているのでしょうか?
おそらく主人公にとって「君」が運命の人だからだと思います。
「運命の人」というのは「一生添い遂げたい人」。
その覚悟で主人公は「君」に恋したのです。
そうすると楽しいばかりではありません。
何せ一生のパートナーとなる人ですからね。
主人公自身の「恋する」という感情の中に、「怖れ」や「怯え」、「不安」が入ってくるのも当然です。
Bメロ2回目
A#aug D E
信じればきっと この願は叶いますか?
Em F#m G A Em F#m G A A#
奏でるメロディーは 明日に放つハレルヤ
出典: Hallelujah/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
ここの部分は主人公の独白になっています。
はたして主人公は誰に語りかけているのでしょうか?
おそらく「神」だと思います。
それはキリスト教やユダヤ教、イスラム教等の、実態のある「神」ではありません。
もっと普遍的な「神」です。
言い換えるならば「主人公の心の細部に宿る崇高な何か」とでもいえばよいでしょうか。
もしくは宗教心。
主人公は自分自身に願(がん)をかけているんです。
今は上手くいっていても、明日はどうだか分からない。
「君」と離れ離れになってしまうかもしれない。
主人公が「自分の中の怖れ」に負けて、「君」から逃げ出してしまうかもしれない。
そういう「負」の感情をひとまとめにして宙に放(ほう)る。
その時主人公が言うセリフが「ハレルヤ」です。
「祝福してほしい」と願う「ハレルヤ」です。
サビ
B♭ F G
ある時は僕の存在が 君の無限大の可能性を奪うだろう
B♭ G C A
例えば理想的な もっと官能的な 恋を見送ったりして
B♭ F C
だけどこれだけはずっと承知していてくれ 僕は君を不幸にはしない
B♭ G C A
生きているその理由を互いに見い出すまで 迷って悩んでつかもう
出典: Hallelujah/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
サビでは主人公の熱情的な「君」への告白が描かれます。
今までの心情とは打って変わって、たくましい言葉を「君」へ投げかける主人公。
それは主人公の心が、「君」を「恋」することから「君」を「愛」することへと変化したからなのでしょう。
歌詞に「生きている理由を互いに見出すまで」とあります。
もうこれは暗に、主人公が「君」へプロポーズしているのと同じことですね。
Aメロ冒頭からサビにかけて、どんどん男らしくなっていく主人公が描かれています。
さて、この辺りで紙面が付きそうです。
これ以降の歌詞が気になった方は『Hallelujah』を聞いて、想いを巡らせてみてください。