メジャーデビュー25周年のMr.Children
1992年5月にメジャーデビューし、2017年で25周年を迎えたMr.Children。
メンバーを変えることなくトップクラスのアーティストとして走り続けた彼らは、これまで数えきれないほどのナンバーを生み出し多くの功績を残してきました。
そんなMr.Childrenの魅力の一つである、楽曲を通しての表現力。
時には切なく時には激しく歌うナンバーは、多くのファンを魅了し感動を呼びます。
シングル『優しい歌』
『優しい歌』はMr.Childrenの20枚目のシングルとして、2001年8月にリリースされました。
同ナンバーの初披露は、2001年9月からスタートしたライブツアー『Mr.Children CONCERT TOUR POPSAURUS 2001』。
どこか切ないナンバー
シングル『優しい歌』は、スローなイントロで始まるナンバー。
歌い出しと共に心地良いバンドサウンドで、軽快なテンポを刻みます。
決してハイテンションになるような曲ではありませんが、柔らかい質感の音はどこか切なくて儚さを感じさせます。
同ナンバーは演奏時間が3分34秒で、Mr.Childrenのこれまでの曲で最も短いのも特徴。
ボーカル桜井和寿が、心から叫ぶように歌うのも心に刺さります。
『優しい歌』を捧げた2人とは?
Mr.Childrenの『優しい歌』の歌詞はさまざまな解釈がされていますが、ファンの間で最も一般的なのがある2人の人物に捧げた曲ということ。
これは『優しい歌』を作詞したボーカルの桜井和寿が、前妻とその子供のために制作しているのではと言われているからでもあります。
最も分かりやすいのが2番サビの「後悔の歌 甘えていた 鏡の中の男に今復讐を誓う」という部分。
桜井和寿自身が前妻や子供に対しての、懺悔のようにも読み取れます。
そしてラスト部分の「愛する喜びに満ち溢れた歌」といったフレーズも、今でも2人に対して愛しさを感じているように取れます。
これまでとこれからの「ミスチル」を物語る曲でもある!?
シングル『優しい歌』は演奏時間が短いながらも、歌詞の奥深さもあり語るべき部分が多いとされる楽曲です。
そんな『優しい歌』で表現しているものは、現在と未来であるという見方をしている方も多いです。
何の現在と未来かというと、Mr.Childrenそのもの。
それを表しているのがサビのフレーズで、1番では「魂の歌」2番は「後悔の歌」、ラストには「優しい歌」と歌っています。
これにMr.Childrenの知名度が上昇した、『innocent world』の時期を時間軸として当てはめて読み解いてみましょう。
「魂の歌」
「魂の歌」と歌っているのは『innocent world』でヒットする前、「後悔の歌」はその後で「優しい歌」は未来となります。
これらのフレーズの前後を見ると1番サビ「魂の歌」では、「デビューからなかなか目が出ずにくすぶっていたが「魂の歌=『innocent world』」で賭けよう」といった感じ。
1番フレーズにある「確信犯の声」とは、おそらくプロデューサーの小林武史ではないかと思われます。。
「後悔の歌」
2番サビの「後悔の歌」の後には、「甘えていた 鏡の中の男に今復讐を誓う」と続きます。
『innocent world』は小林武史がいたからこそのヒットでもありましたが、それ以降の長年寄り添ってきたことに対して「後悔」を感じていると捉えていけます。
その流れで読み解くと、「鏡の中の男」とは小林武史を指しているようですね。