タガタメ【Mr.Children】歌詞に込められた想いとは？！意味を徹底解釈！コード譜あり♪

「タガタメ」は、2004年4月にリリースされたMr.Childrenの11枚目となるアルバム「シフクノオト」に収録されている楽曲です。

カップヌードル"NO BORDER"のCMソング、愛・地球博「国際赤十字・赤新月パビリオン」のイメージソングとなりました。

アルバム「シフクノオト」ですが、アルバムタイトルは"至福、私服、ノート、の音"という言葉から様々な組み合わせがあり、桜井和寿さんらしい、言葉遊びがあります。

そのような言葉遊びはアルバムのタイトルだけではなく、「シフクノオト」に収録されている様々な楽曲で見受けられます。

3曲目に収録されいてる「くるみ」は、誰かに問いかけているような楽曲ですが、未来の自分に対して歌っているといわれています。

「くるみ」というタイトルは、未来を逆から読んだ「来る未」からきているようです。

10曲目の「天頂バス」は、バスに乗って天頂に行こうといった内容の歌詞ですが、転調、店長と掛かっています。

楽曲の途中で転調が行われるのと、店長を思わせるような「へい、いらっしゃい」細やかな声が聴こえてきます。細部まで凝って作られているのがお分かり頂けると思います。

タイトルの「タガタメ」は、ヘミングウェイの代表作ともいえる「誰がために鐘は鳴る」から付けられたのでしょう。

ヘミングウェイはノーベル文学賞を受賞しており、様々な音楽家にも影響を与えています。

浜田省吾さんは「誰がために鐘は鳴る」をアルバムタイトルに、高橋優さんも「誰がために鐘は鳴る」をシングルタイトルにしてリリースしたほどです。

「誰がために鐘は鳴る」はスペインでの内戦が舞台となっており、「タガタメ」というタイトルからも平和を訴えたいという思いが感じられます。

「誰が為に鐘は鳴る」というタイトルで映画化もされており、レオナルド・ディカプリオ主演で再映画化も噂されていました。

「タガタメ」は平和を歌った楽曲で、当時日本で起こった事件が制作の背景にありました。

大きく取り上げられた事件だったので覚えている方もいるかもしれませんが、10年以上前の事件なので一度振り返らせてもらいます。

長崎男児誘拐殺人事件は、その名前の通り、長崎で起こった誘拐殺人事件です。

その事件は2003年7月に起こり、誘拐されたのは4歳の男児、加害者は中学1年生で12歳の少年でした。

スーパーで男児を誘拐した後、性器を切りつけ、屋上から男児を突き落とし死亡させました。

加害者である少年は後にアスペルガー症候群であることが分かりました。

当時はまだアスペルガー症候群が浸透していなかった為、アスペルガー症候群についての本も出版され、良くも悪くも社会的関心の高まる事件となりました。

プチエンジェル事件は、同じく2003年7月に起きた、非合法未成年ナイトクラブでの事件です。

容疑者の男性は渋谷で未成年の女性をスカウトし、公序良俗に反する写真や映像の撮影、販売を行い多額の利益を得ていました。

そこで売春行為を行なっていた少女が「お金をあげるから掃除をしてほしい」と頼まれ、犯人に呼び出されたもののマンションに監禁されます。

そのマンションには4人の少女が監禁されたものの、容疑者はそのマンション内で自殺を図りました。

少女は自力で脱出し、保護されたので4人とも無事でした。

ですが、少女たちも、ダメだと分かっていながら売春行為を行なっていた為、容疑者か加害者か分からないといわれた事件でした。

その後見つかった顧客データには、企業の経営者や政治家の名前も載っていたそうですが、嘘の情報もあったことから未解決のまま終わったのです。

先ほどの2つの事件を踏まえて「タガタメ」が制作されました。

同じ時期に起こり、未成年が関わった事件として、桜井和寿さんなりに何が出来るか考えた結果でしょう。

その思いを踏まえて歌詞を見ていただければと思います。

歌詞と一緒にコードを掲載しているので、弾き語りの際に参考にして下さい。