(※2)ボタンの取れてるポケット
汚れて丸めたハンカチ
あいつはあいつは可愛い 年下の男の子
出典: 年下の男の子/作詞:千家和也 作曲:穂口雄右
1番の最後では、彼氏のだらしない面について説明しています。
ボタンが取れているポケットの服を、彼女の前で着ている彼氏。
だらしないのはそれだけではありません。
そのポケットの中に入っているのは、くしゃくしゃになった汚いハンカチ。
子供っぽいというより、もうここまでくると"子供の精神を残したまま成長した男性"といった方がいいかもしれません。
でも、そんなだらしない一面でさえ「可愛い」といっています。
きっとこの彼女、相当この彼氏に惚れ込んでいるのでしょうね。
「もう仕方ないな~」といいながらポケットのボタンを縫い直し、ハンカチを洗ってあげる姿が容易に想像できます。
「私がお世話してあげないとダメなんだわ」みたいに思っている部分もあるのかもしれません。
まるで子供の世話を一生懸命している母親と同じですね。
どんなに生意気でだらしない面があったとしても、子供であれば許せてしまうものです。
だから彼氏の短所をみても、この彼女は「子供みたいで可愛い」と思ってしまうのでしょう。
2番のAメロ
彼氏のダメっぷりがとまらない!
デートの時間に遅れる
いつでもけんかをしかける
あいつはあいつは可愛い 年下の男の子
出典: 年下の男の子/作詞:千家和也 作曲:穂口雄右
2番に入ると、彼氏のダメっぷりはさらにヒートアップしていきます。
デートには遅刻するし、しかも向こうから喧嘩の種を蒔いてくるなんて、かなりツンツンしていますね。
でも、この彼氏に相当惚れ込んでいる彼女。
そんな短所くらいで気持ちが冷めることはありません。
きっと「ちょっぴりマイペースで気分屋さんなのね~」くらいにしか感じていないのでしょう。
母性本能がくすぐられているせいもあって、かなり寛大な心を持っているようです。
というか、もしかしたらこの彼女のせいで男性がどんどんダメになっている可能性もありますね。
だらしなくても、気分屋さんで怒りっぽくても、いつも優しく許してくれる彼女。
そんな彼女に甘えてしまい、ついわがままな態度が出てしまっているのかもしれません。
特に、身だしなみをきちんとしたり、約束の時間を守ることは意識すればすぐに直るものです。
そんなささいな部分が直っていないということは、少なからず彼女に甘えている部分があるのでしょう。
2番のBメロ
"彼氏は欠点だらけ"ということを本当は分かっている
忘れん坊でわがままで
意地悪だけど好きなの
L・O・V・E 投げキッス
私のこと好きかしら はっきりきかせて
出典: 年下の男の子/作詞:千家和也 作曲:穂口雄右
忘れん坊、わがまま、意地悪…。
彼氏の欠点はさらに出てきます。
でも"短所は長所"ともいいますから、彼女にとっては"彼氏の短所=長所"に見えているのでしょう。
とはいえこの彼女、本当はこの彼氏が欠点だらけだという事実を薄々感じているようです。
「~だけど好き」といっていますからね。
欠点ばかりなのは分かっている。
だけど、なぜか好きになっちゃう。
そんな乙女心が描かれているように感じられます。
2番のAメロ②
「手袋」から読み取れることとは?
片方なくした手袋
ほどけたまんまの靴ヒモ
あいつはあいつは可愛い 年下の男の子
(※1 くりかえし)
(※2 くりかえし)
あいつはあいつは可愛い 年下の男の子
出典: 年下の男の子/作詞:千家和也 作曲:穂口雄右
彼氏のダメっぷりについては散々解説してきたので、ここで「手袋」というワードに注目してみましょう。
手袋といえば冬に使うものです。
そして一番の最後では「汚れて丸めたハンカチ」とありましたね。
もしかしたらこのハンカチというのは、汗を拭いたせいで汚れたのかもしれません。
お手洗いに行って手を拭くだけなら「汚れた」というような表現はあまり合わないように感じられますからね。
ということは、1番の歌詞は汗をかくことの多い夏の時期。
そして、2番の歌詞は手袋を使うほど寒い冬の時期。
そんな季節感を読み取ることができるのではないでしょうか。
憶測の部分もかなりあるので断言はできませんけどね。
でも、なんだかんだいいながら色んな季節を二人で一緒に過ごしているのかもしれません。