大御所が創ったラップバトルソング

ヒプノシスマイク【笑オオサカ!~What a OSAKA!~】歌詞を考察!何の天下をとるのかを深読みの画像

笑オオサカ!~What a OSAKA!~は、ヒプノシスマイクどついたれ本舗が歌うラップソング。

作詞や作曲にはロックバンドウルフルズが参加。

また、ヒップホップグループのULTRA NANIWATIC MC'SのSHINGO★西成さんも作詞を担当。

ロックとヒップホップが融合した、明るい曲調が特徴の1曲となっています。

その歌詞には関西特有の明るさはもちろん、天下を取るという意気込みが至る所に書かれています。

また、この曲は「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- 2nd D.R.B どついたれ本舗 VS Buster Bros!!!」に収録。

2つのグループがラップバトルをするという、プロジェクトの世界観がそのまま再現されています。

このCDでは、池袋を中心に活動するグループ・Buster Bros!!!と対決。

主人公格の正統派グループと、大阪の変わり者グループという、異色の対決となっています。

天下への意欲

ヒプノシスマイク【笑オオサカ!~What a OSAKA!~】歌詞を考察!何の天下をとるのかを深読みの画像

よう見ときや

わてらドアホが 天下を取りまんねん

まあ見といて

わてらドアホが 度肝を抜きまんねん

出典: 笑オオサカ!~What a OSAKA!~/作詞:トータス松本・SHINGO★西成 作曲:トータス松本

ヒプノシスマイクの世界観をそのまま再現している歌詞です。

作品の世界観は、ラップバトルで勝った方が、負けた方の土地を領有できるというもの。

ここでいう天下とは、「他の地区の土地を領有する」というものだと推察できます。

つまり、他の拠点を全て領有することが、ここでいう天下だということになります。

どついたれ本舗は大阪で活動するグループ。

どついたれ本舗がラップバトルを仕掛けている「Buster Bros!!!」は、池袋を拠点に活動するグループ。

いきなり東京の中心地・池袋に乗り込むという発想は、まさに度肝を抜くもの。

グループの名前の通り、一気に殴り込みをかけるという気持ちも、歌詞から見えてきます。

対戦相手への挑発

青二才と笑う挑発

まぁまぁまぁ パッと持ち上げていきまっか?

チャチャッと終わらせて飲みまっか?

ある時ない時分かるラッパー

サルのオシリなぜ赤いかシリまっか?

出典: 笑オオサカ!~What a OSAKA!~/作詞:トータス松本・SHINGO★西成 作曲:トータス松本

この部分はラップバトル特有の、相手を挑発するシーン。

ここの注目ポイントは、「サルの~」の部分です。

対戦相手のBuster Bros!!!は、全員が未成年者19歳、17歳、14歳)という異例のグループです。

それに対してどついたれ本舗は26歳、26歳、46歳という年齢構成。

どついたれ本舗側から見れば、対戦相手はまだまだ子供ということになります。

また、Buster Bros!!!のイメージカラーは赤色。

そのため、「サルのお尻は赤い」という言葉を使って挑発しているのです。

ラップバトルでは、相手を貶す言葉を言い合うことがよくあります。

ここでは対戦相手を子供だと軽く見て、相手を貶しているという部分になります。

相手へのリスペクトも

オオサカ見せたるテッペンの景色

笑うカドには福来る

ならやるかやられるかほぼ二択!

まぁ知らんけど

出典: 笑オオサカ!~What a OSAKA!~/作詞:トータス松本・SHINGO★西成 作曲:トータス松本

相手を挑発しながらも、相手へのリスペクトも忘れません。

それは、「やるかやられるかほぼ二択」という部分から読み取れます。

天下を取ると言いながらも、自分がやられてしまう可能性も考慮しているのです。

それは、相手もそれぞれの地区を代表するグループ。

ましてやBuster Bros!!!はヒプノシスマイクの代表とも言えるグループ。

当然のように、かなりの実力を持っているグループということには間違いありません。

自分達が勝てない可能性も考え、なるようにしかならんという関西人らしい発想を持っていると言えます。

仲間への絆

極度のあがり症

って知らんのかい!

おっちょこちょい ちょっとこっち来い

ミッションはポッシブルな 自称あがり症

出典: 笑オオサカ!~What a OSAKA!~/作詞:トータス松本・SHINGO★西成 作曲:トータス松本

この部分のパートは、どついたれ本舗のメンバー・躑躅森盧笙のパート。

彼は極度のあがり症で、上手く人前で話せないという弱点を持っています。

これは同じメンバーの白膠木簓との過去が起因しているという設定。

かつて2人は漫才コンビを組んでいながらも、解散してしまったという事実がトラウマになっているようです。

前のパートからツッコミを入れるという形でそれを表現しつつ、キャラクターの設定も盛り込んでいます。