ヒプノシスマイク【Tragic Transistor】歌詞を解釈！どう生き方を変えていくのかを深読み

まずはじめに『Tragic Transistor』がどういった曲なのか確認してみましょう。

本作のアーティストは「白膠木簓（ぬるでささら）」ですが、一風変わった名前のアーティストと思う人も多いことでしょう。

その正体は人気コンテンツ「ヒプノシスマイク」に登場するキャラクターです。

作中では日本の街が「◯◯ディビジョン」というように区切られており、白膠木簓はオオサカディビジョンに属しています。

ピンの芸人として活動する一方で、彼はMCグループ「どついたれ本舗」のメンバーとしても活動していました。

様々なキャラクターが登場するヒプノシスマイクですが、簓は一番穏やかな人物であるとの評価もあります。

本作はそんな簓のソロ曲です。

「Buster Bros!!!（バスターブロス）」といったシャープなグループ名が特徴的なヒプノシスマイク。

その中で「どついたれ本舗」という極めて日本的な響きは異彩を放っていました。

人情の街というオオサカのイメージもあり、明るさと攻撃性が見事にマッチした部分が彼らの魅力となっています。

そしてもう一つの魅力が「楽しさ」で、老若男女問わず聴いていると楽しくなれる曲が満載。

ヒプノシスマイクという作品を知らなくても、落ち込んだ時などに一度は聴いてみる価値があります。

前置きはこれくらいにして、次からは「Tragic Transistor」について考えていきましょう。

歌にとって大事な冒頭であり、自己紹介を兼ねています。

お笑い芸人という職業から明るい印象の簓ですが、この歌詞には高い目標意識が表現してありました。

ベストを尽くしこれまでの自分を越えていこうとする熱い気持ちは、戦うラッパーそのものです。

同時にこの部分では音楽で自分を表現することも歌われていました。

自分の名前を歌詞に入れ込んで、挑発的でありながら自信を感じさせる歌詞となっています。

穏やかでありながらも、簓とは芯の強い人物であるようです。

Tragicは「悲劇的な」という意味で、WISDOMは「知恵」の意味です。

この辺りの歌詞の意味は推測するしかありませんが、簓は中王区に対して何か思うことがあるのかもしれません。

中王区とは、ヒプノシスマイク作中の日本を牛耳る政権のある区域です。

現時点では目的など明らかになっていない部分も多い中王区。

ですが、何かしらの陰謀を企んでいることは示唆されています。

そうしたことから、この部分の歌詞は陰謀に抗う簓の気持ちとも考えられるでしょう。