「僕らがつないでいく」
収録アルバムは?
「僕らがつないでいく」は嵐の14枚目となるオリジナルアルバム「Japonism」(2015年10月発売)の通常盤のみに収録されているナンバーです。
通常盤はCD2枚組になっており、2枚目には本作や「ふるさと」など4曲のボーナストラックが収録されています。
アルバム「Japonism」
嵐の原点に立ち返る立ち返る
この曲が入っている「Japonism」というアルバムは、嵐の原点回帰がテーマとされた作品です。
日本らしさ、ジャニーズらしさに目を向け、その良さを再発見しようという楽曲が多く収められています。
そんな中、シングルカットされていないのにもかかわらず、ファンの間で非常に人気が高いのがこの「僕らがつないでいく」なんです。
ボーナストラックだけにとどめておくのが勿体無いという意見も少なくない隠れた名曲といわれています。
その理由はこの曲に込められたストレートなメッセージにあるのかもしれません。
日本人としてジャニーズメンバーとして脈々と受け継がれてきたバトンを、引き続き後の世代までつないでいきたい、という思いが伝わってくるようです。
聴いてみると嵐メンバーの強い決意のようなものに触れたような気がして、こちらまで胸が熱くなるようです。
長年にわたってトップグループの地位を欲しいままにしてきた嵐ですが、常に努力を惜しまず謙虚であろうとする姿勢には本当に頭が下がります。
ファンを何よりも大切にする嵐からの感謝のメッセージのようでもあり、この曲に涙するファンが多いことにも頷ける気がしますね。
「僕らがつないでいく」の歌詞について
ずっと前から続く道
あの日が伝える今日を つなぐ果てしない道
知らない時代でそっと 誰かが 背中を支えてる
どこに続いてる? 風に問いかけても
どこにも 答えは無くて
出典: 僕らがつないでいく/作詞:SQUAREF,John World 作曲:Pippi Svensson,Josef Melin
はるか遠い時代から今へ、そしてこれから先のまだ見ぬ未来まで絶えることなく引き継がれてきた道。
時の流れの中で、いつの日も誰かが誰かの支えになっていることを思わせる歌い出しです。
この道を進んでいった先に何があるのか、一体どこに続いているのか、まだ誰にも分かりはしないと言います。
いくつもの道で つないだ夢は
いつか希望の 光放つ
聞こえる 遥か 遠くのざわめき
感じて 未来へ進む We’re walking on the road
“僕らがつないでいく”
同じ道を
出典: 僕らがつないでいく/作詞:SQUAREF,John World 作曲:Pippi Svensson,Josef Melin
時を越えてつながれ続けてきた道があって、その道を辿って夢もつながれているんだ、と言っています。
「遠くのざわめき」というのは未来で待っている次世代のファンたちの歓声なのでしょうか。
そんな賑やかな未来に期待を膨らませ、自分も一歩ずつこの道を進んでいきたいと、前向きに歩き出そうとしている姿が目に浮かびます。
「いくつもの道でつないだ夢」というのは嵐のメンバーそれぞれの5本の道が1つになった、という風にも聞こえますね。
さらにファン1人1人の道とも一緒になって、大きな夢につながっているのかもしれません。
嵐全員で、そしてファンのみんなも一緒に、この道を歩んで行こうと呼びかけているようです。
ただ自分が歩んできた道のりを振り返るだけでなく、もっと以前からの人々のつながりや、周囲の人との関わり合いにも思いを馳せているような気がします。
生かされていることの意味
僕は今生きてる つなぐ誰かの願い
出逢えた偶然と 今の 意味をかみしめる
ずっと聴こえてた 優しい子守歌
消えない 生命の言葉
出典: 僕らがつないでいく/作詞:SQUAREF,John World 作曲:Pippi Svensson,Josef Melin
自分が今生きていることは、誰かの願いや思いに支えられてこそなのだ、と感じているんですね。
そして自分が様々な人たちと出逢ったことは奇跡のようなもので、だからこそ今こうして生きていること、共にいることの喜びや有難さを噛みしめています。
「誰か」というのは家族、友達、恩師、もちろんファンのことも含まれているのではないでしょうか。
優しさに溢れた愛情に包まれて育ったことをあらためて感じながら、その愛情を注いでくれた人たちの声を決して忘れない、と言っているようです。
そして自分も同じように愛に満ちた言葉で誰かを包みたいと思っているのかもしれません。
いつの時代も普遍的な愛が繰り返される中で私たちは生かされているのでしょう。