わたしばっか、ってわたしバカ?
言い聞かせ Oh No
明日もまた同じような
夢見るんか?
泣かないけれど
ムシャクシャするの
Oh no no no Oh No
I said NO「懊悩」
No one knows, you know? My 懊悩
出典: Oh No 懊悩/作詞:児玉雨子 作曲:星部ショウ
「どうして私ばかり」と内心愚痴ってしまいますが、原因は自分にあると主人公は分かっています。
主人公の悩みは、はっきりと断ることができない自分の優柔不断な部分にあるのです。
はっきりと「No」が言えない自分が悪いんだ…明日からはきっぱり断るぞ。
そう決意した主人公は、自分を𠮟咤激励しているのでしょう。
泣くほど落ち込んではいませんが、イライラが募り爆発寸前。
ストレスが溜まっていくのが分かります。
こうしてまた今日も主人公は大いに懊悩してしまったのでした。
そんな彼女に追い打ちをかけるような出来事が起こります。
不器用で損をする
嘘と演技との使い分け
できんわたしはめんどくせえ?
小気味のよいアイツからのメール
「やっぱり好きだよ笑」
笑えません
出典: Oh No 懊悩/作詞:児玉雨子 作曲:星部ショウ
この歌詞の主人公は断るために上手く嘘をつくことができないほど、不器用な女の子なのでしょう。
ある意味正直者とも言えますが、それがマイナスに働いて損をすることも。やるせなくなってしまいますね。
そんな懊悩している時に限って、間の悪いメールが届きました。
文面からすると別れた恋人か振られた相手ではないでしょうか。
すごいですね。ほんの短い文章なのにこちらまで腹が立ってきます!(笑)
「やっぱり」と言う言葉にもイラッときますし…(もし振られた相手なら余計にムカつく言葉です。)
最後のふざけているような「(笑)」にもイラッときませんか?
もし「どういうことなの?」と問い詰めても「冗談だよ」とかわせるように、逃げ道のある文章にも見えますよね。
普通なら笑って返事することができたメールでも、気分が最悪の時に見ればそんな余裕はありません。
「アンタの相手をしている時間なんてない!」
と怒りのメールを返してしまいそうです。主人公に心底同情してしまいました(笑)
思わせぶりな奴に振り回されて…
流石に怒った主人公
喜ぶと思ったの?
騙されそうに見えるのかな
わたしの純真を
踏みにじろうだなんていい度胸だね
ごめんなさい ご近所さま
叫ばせて Oh No
都合いいひとなんかに
なれないわ
素敵な恋よ
無茶苦茶来いよ
出典: Oh No 懊悩/作詞:児玉雨子 作曲:星部ショウ
どう見ても本気ではない内容に怒り心頭の主人公。
さすがに主人公はこの相手に「いいひと」ぶることはしませんでした。
都合のいい時だけ連絡してくるような相手に思わず「Oh No!!」と叫んで拒絶します。
恋にも恵まれていない主人公。早く春が来ると良いですね。心から祈らずにはいられません。
しかしこれも主人公が日頃から「いいひと」として振舞ってきたツケが回ってきたともいえます。
悲しいことに、どんな扱いをしても「いいひと」だから許してもらえるだろうと思われてしまっているのかもしれません。
こうなってしまうともはや「いいひと」ではなく、「都合のいいひと」。
やっとそのことを理解した主人公は、これを教訓にはっきりと断れるようになるといいですよね。
わたしばっか、ってわたしバカ?
言い聞かせ Oh No
明日もまた同じような
夢見るんか? Oh No
ごめんなさい ご近所さま
叫ばせて Oh No
都合いいひとなんかに
なれないわ
素敵な人を
愛してたい?
愛されたい?
どっちもほしいよ
出典: Oh No 懊悩/作詞:児玉雨子 作曲:星部ショウ
さて、「いいひと」であろうとするあまり散々な目に遭ってしまう主人公。
素敵な恋をしたいと思っても、相手に恵まれません。
もう「都合のいいひと」という立場にはうんざりの様子。
性格からすると一方的な片思いが多いのでしょうか。
これも「いいひと」の特徴ですね。かなり不憫です。
主人公はこうした片想いばかりの恋愛事情にも疲れているのか、最後に本音を漏らします。
頑張る彼女の魅力に気づいてくれる人が現れると良いですね。
まずは「No」と言えるようになり、「都合のいいひと」を辞めるとこから始めたいところです。
最後に
「都合のいいひと」を辞めたいと決意する曲
『Oh No 懊悩』は「都合のいいひと」になるのはもうやめようと決意する曲でした。
きっと同じ悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
「いいひと」ではなく「都合のいいひと」にならないように、著者も気を付けようと思いました。
人に好かれたくて「いいひと」になろうとしてしまう気持ちはよくわかります。
でも、人に好かれる前に自分をまずは大事にしたいですね。
コミカルで楽しい曲ながら、そんなことを考えさせられました。
振り付けがかっこいいMVと共に改めて聴いてみてください。
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それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!