平井大【A Song for You】歌詞を考察！僕のプライドとは？別れ際サヨナラを言えない訳に迫る

泣くという行為は、自分の内面にある気持ちを吐き出し、整理することに繋がるのだと思います。

最初は止まらない涙も、いつかはきっと止まるものです。

放っておいても涙が出なくなった時、人はまた新しいことを考えられるようになるのでしょう。

「僕」は、今はまだ別れの痛手の中にあるのでしょう。

これから自分たちがどんな風になっていくのかは、彼自身にも分かりません。

それでも彼は、彼女がたくさん幸せになってくれればと祈っています。

別れた相手にそこまで思えるのは、間違いなく幸せなことだと思います。

思ってもらえる相手にとっても、そう思える自分にとってもです。

別れた彼女の幸せを願えるような関係は、きっと素晴らしいものだったに違いありません。

何かほんの些細なきっかけで壊れてしまった2人ですが、その日々には幸せが溢れていたのでしょう。

「僕」が「キミ」と過ごした時間は柔らかな光に包まれて、今も胸の中に漂っています。

強く光り輝いて存在を主張するような記憶ではなく、優しく温かで、ふんわりとそこにある記憶なのでしょう。

そうなるのは、2人の過ごした日々に胸に染みるような、優しい幸せがあったからだと思います。

誰かを好きになる気持ちが止められないように、誰かと別れる瞬間もまた、止めようがないのかもしれません。

別れが必然であるとしたら、せめて心穏やかでありたいものです。

【A Song for You】にはまさに、そんな別れのシーンが描き出されていたと思います。

泣いて笑ってまた前を向けるような、そんな風に誰かを好きになりたいとも思わせてくれるでしょう。

今回ご紹介したこの曲は、「Slow&Easy」の中の1曲でした。

他にも魅力的な楽曲が多数収録されていますので、ぜひ聴いてみてください。

コード譜付きの記事もありますので、ウクレレやギターで挑戦してみるのもいいですね。

【A Song for You】は別れの曲でしたが、一緒になる結末を迎えるラブソングもあります。

今回の1曲を踏まえた上で聴くと、また違った見方ができて面白いかと思います。