夢があるだけで頑張れる

新しい私達は
ふくらんだ胸の奥深く
上等のユーモアと 勇気を持ちあわせてる
かくれないで ここへ来て
最後まで 見届けてみよう
夢を持っているだけで ごはんもおいしく食べられる
そして、大人になる

出典: センチメンタルジャーニー/作詞:YUKI 作曲:松浦友也

別れを済ませ、まっさらな気持ちで新しい旅へと踏み出した主人公たち。

彼らは強さだけでなく、若い人ならではのお気楽さも持ち合わせているのです。

それは適当だけれど、ある意味勇気とも呼べる「なんとかなる」という気持ち

大人になると変に真面目になって、そういうまっすぐな気持ちは持てなくなります。

けれど、まだ青春の中にいる彼らはまだまだ夢があるだけで頑張れる。立ち上がれる。

そんなパワーに満ち溢れているのでしょう。

主人公も、迷わずに自分の夢の行方を最後まで見届けようと思っています。

それに対して「甘い」と批判する人もいるかもしれません。

しかし、批判すべきものではなく、むしろその時期に必要な尊い強さなのです。

思い出を胸に刻む

抱きあったり キスをしたり
いつもと変わらない景色を
愛しく想おう せつない旅
雨にふられ 風に踊ろう
さよならは言わないで
いつかまたどこかで
逢えるかしら

出典: センチメンタルジャーニー/作詞:YUKI 作曲:松浦友也

主人公を乗せた電車はそっと走り出したようです。

窓から見える景色はいつもと同じ。

友達とバカみたいにはしゃいだ場所。恋人と長い時間を過ごした場所。

見える全ての景色が主人公にとっては愛おしい記憶と結びついています。

その思い出を胸に刻み、前を向いた主人公はたくさんの人や思い出にさよならをする旅。

まさに、「センチメンタルジャーニー」に出るのです。

けれど決して別れの言葉は告げたくも、告げられたくもありません。

主人公はその言葉を言われるともう二度と会えないような気がするのでしょう。

永遠の「さよなら」ではないと思いたいのです。

希望の道

新しい場所が待っている

それは、青い春
野生の鳥 乱れて飛び
いつか また うちへ帰ろう
追い風に乗り 終わらぬ旅
線路の花 ゆれているよ
南から風が吹いた
すぐに行くわ 待っててね
抱きあったり キスをしたり
いつもと変わらない景色を
愛しく想おう せつない旅
雨にふられ 風にゆれよう
さよならは言わないで
いつかまたどこかで 逢えるかしら

出典: センチメンタルジャーニー/作詞:YUKI 作曲:松浦友也

主人公は旅立ちの時、あることに気がつきます。

それは自分が今まで尊い「青春」時代を過ごしていたということ。

そして、その「青春」から今卒業しようとしていることです。

切なくて、寂しくて、苦しくて…。

きっと引き返したいような気持ちもしたでしょう。

けれど、どこからともなく吹く風に主人公はハッとしました。

それは新しい場所からの呼びかけ

自分が夢を叶えるであろう場所が自分を手招きしているのです。

この先に希望の道が待っている。

そう思えた主人公はワクワクした気持ちで旅を始めます。

ユーモラスなMVをチェック

YUKIのそっくりさん?

新たな場所へと進む主人公を描いた、「旅立ち」がテーマの【センチメンタルジャーニー】。

自分が生まれ育った場所から引っ越した経験がある人にとっては、かなり共感できる歌詞だったでしょう。

まぶたの裏に懐かしい景色や人が浮かんで切なくなったのではないでしょうか。

それでは、この楽曲を実際に聴いてみましょう。

こちらショートバージョンのPVは映像クリエイターの野田凪が制作したもの。

なんと、このPVはニューヨークで開催された第83回ADC展で金賞を受賞した作品なのです。

10人以上のYUKIのそっくりさんが登場し、どこか謎に満ちたPV

YUKIの珍しい黒髮ロングと、まだどこかあどけない表情にも注目してみてください♪

出会いと別れがテーマになっているYUKIの楽曲

YUKI【センチメンタルジャーニー】歌詞を徹底解釈!逆さまの「愛してる」って?二度とない青春を覗こうの画像

今回ご紹介した【センチメンタルジャーニー】。

この楽曲同様に「旅立ち」や「出逢いと別れ」がテーマになっているYUKIの作品を最後にご紹介します。