「JOY」について
2005年1月19日発売の9thシングル
2005年1月19日に発売されたYUKIの9thシングルが「JOY」です。
YUKIがボーカルを務めたJUDY AND MARYは2001年に解散します。その再始動第1作にこの曲は予定されていたというエピソードもあり、YUKIはこの曲に強い思い入れがあるようです。
2005年2月に発売されたアルバムはこの曲がリード曲となり、タイトルも同じ「JOY」となっています。
打ち込みを前面に押し出したポップな曲調と、抽象的で耳に残る歌詞が印象的なYUKIの代表曲の1つです。
個性が冴え渡るPV
この曲のPVは、YUKIの独特な感性が冴え渡っています。
全身黒タイツを身につけ、目の周りの黄色い大きな赤い唇のダンサーがリズミカルに踊るというインパクトのある映像です。
その真ん中に近未来的な衣装のYUKIが登場し、軽やかに「JOY」を歌い上げます。
彼女ならではの感性が反映され、高い完成度を誇ったこのPVは「SPACE SHOWER MVA 06 BEST VIDEO OF THE YEAR」を受賞しています。
作曲者が明かす誕生の秘密
YUKIとの出会いにより救われた
この曲を作曲したのは、YUKIに「ハローグッバイ」なども提供している蔦屋好位置(つたやこういち)です。
現在の彼はエレファントカシマシ・Superfly・ゆずなど、さまざまなトップアーティストの楽曲に携わっています。
しかし、そのきっかけとなったのはYUKIの「JOY」なのだそうです。
彼は「CANNABIS」というでバンドでデビューしましたが、売れなかったため2003年に解散してしまいます。解散したことで仕事がなくなり、とても貧しい生活をしていたそうです。
そして、再起を目指してYUKIのシングルのコンペにデモテープを送ったことで、その状況が変わります。
「この曲を10年待っていた」
蔦屋好位置はデモテープを聞いたYUKIに、「私はこの曲を10年待っていた」と言ってもらえたそうです。
それがこの「JOY」のベースとなるメロディーでした。今までのつらかったことが報われた瞬間だったのではないでしょうか。
YUKIの再始動第1作の予定でしたが歌詞など細部までこだわって作られたため、満を持して9thシングルとして発売されます。
YUKIは「彼と出会ってたくさんの名曲が生まれた」と口にするほど、蔦屋好位置に高い信頼を置いています。
「JOY」の歌詞を紐解く
不思議な世界観を持つ「JOY」の歌詞。その気になる歌詞の内容を詳しく解説していきます。