「ミモザ」ってどんな曲?
「日本の男性ボーカルグループと言えば?」
こんな質問をすると、多くの方が「ゴスペラーズ!」と答えることでしょう。
日本中の方々に圧倒的な知名度と実力を刻み込んでいる彼らの一曲である「ミモザ」。
本曲はデビュー10周年となった2004年にリリースされた歴史ある一曲です。
彼らの曲の中でも数本の指に入る至高のバラードソングと言っても過言ではないでしょう。
通算25枚目となる本シングルは、オリコン週間チャートで最高3位にランクインしました。
黒沢は本曲でメインボーカルを務めています。
どこかで聴いたことがある曲…
ゴスペラーズをあまり知らない方でも、「あれ?この曲知ってる…」となることがあるかもしれません。
本曲はトヨタ自動車の「トヨタ・アイシス」のCMソングとして使われていました。
車に乗る唐沢寿明と、子犬を抱えて車に乗り込む小雪。
二人の素敵な笑顔や美しい背景にアクセントをつけるかの如く「ミモザ」の存在感は圧巻です!
実は「ミモザ」のPVにも、ちゃっかりと「トヨタ・アイシス」が登場しております。
そしてこの「トヨタ・アイシス」は2017年に生産が終了されました。
2004年のゴスペラーズの曲宣伝とともに世に出回り、13年の時を経て販売が終了。
平成を代表する、多くの人々に愛されたこの車の後継車は「シエンタ」や「プリウスα」です。
「ミモザ」って何?
最愛のひと
「ミモザ」というのは一部のマメ科の植物の総称を示しています。
代表的な植物は葉に触れると動き出す「オジギソウ」です。
この動く様子が「パントマイム」のもととなった劇「ミモス」に似ていることが名の由来です。
この植物の花言葉が「最高の女性」や「最高の愛」という素敵なもの。
その花言葉の通り、最愛の女性に対してのラブソングが「ミモザ」の歌詞に綴られております。
更にミモザの花は2月から4月に咲きますが、この花の季節にイタリアではこの花を最愛の女性に贈る習慣があります。
女性を示す言葉に花言葉を使用してるところが、なかなか憎い演出です。
ゴスペラーズの甘い歌声とマッチするタイトルではないでしょうか。
他にもある「ミモザ」
カクテルにも「ミモザ」という名前のものがあります。
名の由来は、お酒も花も似たような黄色であるということ。
オレンジジュース入りのシャンパンで、お酒はスパークリングワインが代用されることもあります。
他にも、日本からは見えない一等星にも「ミモザ」という星があることをご存知でしょうか。
「ミモザ」は南半球に行けばよく見える星座「みなみじゅうじ座」を構成する星の1つ。
全部でたった21個しかない一等星の1つの名前として正式に承認されたのはつい最近。
なんと、2016年のことです。
それまでは「べクルックス」という名前で広く知られていました。
一等星を2つ含む星座は「みなみじゅうじ座」と「オリオン座」しかありません。
とても特別な星の名に使われるほど「ミモザ」という言葉は神々しいものなのですね。
歌詞の中のミモザは、花言葉で最愛の女性を示しています。
しかしタイトルにもなっている「ミモザ」は当初、同名カクテルが黒沢薫の頭に浮かんでつけたタイトルなのだとか。
全てが繋がるような歌なのです。
「ミモザ」の歌詞を解説!
ありのままを見つめる大切さ
大変長らくお待たせいたしました。
それでは「ミモザ」の歌詞の意味を解説してまいります!
誰かと比べるような 恋なんてしなくていい
誰も知らない(秘密の)その扉開けてあげる
出典: ミモザ/作詞:安岡優 作曲:黒沢薫、佐々木真理
異性の価値を判断する手段として、他の異性と「比較」するというものがあります。
女性には、より良いと思う男性を選ぶ権利があるというのが世の中の暗黙の了解。
よく言われるのが、「その男性から仕事とお金をとったときに何が残るか」。
現実的にありえない質問ですが、たくさん残るものがある人間は魅力的ですね。
「こういったところは〇〇君と比べると素敵だな…」
こういった風に、様々なことをこの知らぬうちに点数にしていきます。
さて、あなたは恋の「良し悪し」を昔の恋人基準で比べていませんか?
本曲の主人公はそのスタイルを破壊しにかかってきます。
今この瞬間の時だけしか考えられてないような幸せを与えるように努めるという決意宣言にも感じますね。