誰も知らないその扉
出典: ミモザ/作詞:安岡優 作曲:黒沢薫、佐々木真理
上記で歌われている「扉」はどんなものでしょう。
おそらく、周囲が見えなくなるほど愛に満ちた場所への扉なのではないでしょうか。
他の恋と比べることが出来ないほど、特別な場所のはずです。
最愛の女性を愛で満たしてあげたい、そんな気持ちが溢れています。
世界で一番の宝物
もしも全ての光を(思い出も)暗闇と引き換えても
たったひとつの(君だけに)愛の形を確かめて
出典: ミモザ/作詞:安岡優 作曲:黒沢薫、佐々木真理
どんな素敵な感情も、相手に伝わらなければ意味がありません。
相手のことを気遣って言った言葉であっても、下手をすると空回りすることも。
ましてや、「無言だけど察してくれ」という受け身の姿勢ではさらに伝わりにくいことでしょう。
この世界には、相手に伝わりきっていない素敵な想いがたくさんあるように思われます。
本曲の主人公は、この歌詞によって自分にとって世界一大切なものが恋人であることを告白していますね。
ベタな言葉に聴こえるかもしれませんが、こうやって見える形にすることで相手は安心感を抱きます。
やがて安心は信頼へ、信頼は深い愛へと結びついていくことでしょう。
冒頭で歌っているように、彼の恋は他と比較できない特別なものです。
これまでの幸せを全て捨て去っても、あなたを選ぶと伝えています。
この部分の歌詞には「愛」はそれぞれが特別なものである、というメッセージも隠されているのではないでしょうか。
また歌われている「思い出」は、かつて彼女と作り上げた思い出でしょう。
そんなに大切なものを闇と引き換えても、確かな愛の形を確かめたいのです。
シンデレラを連想させる
パーティーを終わらせない
ガラスの靴で踊るミモザ 金色の甘いキスを
連れてゆくよ君がいれば きっと最後の恋さ
出典: ミモザ/作詞:安岡優 作曲:黒沢薫、佐々木真理
これ以上に煌びやかで美しい歌詞は他にございましょうか。
本曲のサビを飾るのに相応しい言葉が並んでおります。
一行目の歌詞からは、シンデレラがパーティー会場で踊るような姿が連想できますね。
ミモザの花弁の色「黄色」はさらに昇華し「金色」に光り輝きます。
本来のシンデレラであれば、魔法が消える時間になる前にパーティーを抜けるというストーリー。
しかし本曲の主人公は彼女を帰さず、決して離しません。
魔法の効果が消えた、ありのままの姿でもいい。
いつまでもどこまでも、ずっと一緒にいよう。
むしろ、魔法なんて消えることはないんだ。
ロマンティックな想像が次々と膨らんでいく、奥ゆかしい歌詞となっています。
ミモザはシンデレラ
安岡優はミモザのカクテルを見た時、ガラスの靴で有名なシンデレラが頭に浮かんだそうです。
夢の中で甘い恋をするシンデレラは儚く、美しい姿で登場します。
ここで彼が思いを寄せる女性がシンデレラとして登場するのです。
彼は上記したように、彼女を離さなかったのでしょうか。
それとも、物語の王子のように彼女を追いかけてつかまえたのでしょうか。
彼女を手放したくない、という気持ちが溢れています。
きっと最後の恋さ
出典: ミモザ/作詞:安岡優 作曲:黒沢薫、佐々木真理
今後、彼女以上に好きになる人はいない、という意味でしょう。
結婚を意味しているのかもしれません。
もしくはこの先、他の彼女が出来ても彼女以上に好きになることは出来ない、といっているのかもしれません。
だからこそ、離したくないのです。
体中で恋しいと思う
五感がリンクする
触れた場所にメロディーライン(I love you)
お互いを覚えてる
二度と消えない(君だけに)真実のこの鐘を何度でも鳴らそう
出典: ミモザ/作詞:安岡優 作曲:黒沢薫、佐々木真理
ありとあらゆるものから感覚を受け取り、認知する人間の脳。
光は視覚、振動は聴覚、物質は味覚や嗅覚、熱や圧力は触角、重力や傾きは平衡感覚といった具合です。
歌詞の通り、最愛の女性との経験は、すべての感覚が溶け込んで混ざり合い、融合することでしょう。
これこそ「全身で感じる」ということではないでしょうか。