【安室奈美恵/Damage】歌詞の意味を解釈！井筒監督が絶賛した「黄金を抱いて翔べ」主題歌の世界とは

安室奈美恵がリリースした「Damage」は、映画の主題歌に採用されました。

映画「黄金を抱いて翔べ」というタイトルの、井筒監督がメガフォンをふる作品です。

井筒監督が表現する映画の世界は、泥臭い男の世界になります。

監督は男の世界を描く映画のエンドロールには、女性の声が必要だと感じたのです。

そして彼が安室奈美恵にオファーをして、完成したのが「Damage」になります。

映画のイメージを崩さない、彼女にしては珍しくロックテイストを感じる曲です。

ロックテイストを感じる「Damage」の歌詞を、本コラムで解説します。

どうぞ最後までお楽しみください。

安室奈美恵は歩く姿だけでも様になり、一瞬で画面に引き寄せられます。

オーラと表現すべきか映像から受けるイメージで、小柄な彼女に圧倒されてしまうのです。

そして彼女の歌声と引けを取らない魅力の、激しいダンスパフォーマンス。

激しいダンスに圧倒され、思わず画面から距離を置いてしまいます。

平面の画面であるはずなのに、3Dのように迫り来るダンスの迫力は絶品です。

どこにこのようなパワーを持ち合わせているのか、とても不思議に思えます。

「Damage」のMVはFacebookで公開されていますので、こちらもぜひご覧ください。

映画「黄金を抱いて翔べ」は銀行の地下に眠る、240億円相当の金塊を盗むというストーリー。

6人の豪華な俳優陣が繰り広げる演技に、上映中はかなり緊迫した雰囲気を体験します。

ハラハラする緊迫した雰囲気から解放されるのが、安室奈美恵の「Damage」が流れた瞬間。

井筒監督の狙い通りの構成となり、彼女の曲が映画の魅力を高めます。

彼女の曲を聴いた瞬間になぜかホッとしてしまうのです。

ロックテイストの曲であるのにホッとするのは変ですが、彼女の歌声がそう感じさせるのでしょう。

そんな相反する印象を与える安室奈美恵「Damage」の歌詞をひも解きます。

裏社会で繰り広げられる映画のストーリーを思うと、冒頭のフレーズが心に深く響きます。

自らの存在価値の意味を問い、運命ですら疑ってしまうのです。

勝者となるのはただ1人だけ。

どのような手段であっても、勝者が絶対の世界です。

この世の全てが敵に見え、心安まるときのない日々を送ります。

ただ永遠とだまし合いが繰り広げられ、ネオンが灯り終わりのない日々。

終わりのない日々は、安らぐときを与えません。

どれくらいの期間ゆっくりと寝ていないのでしょう。

疲弊する体に鞭を打ち、勝負を挑みにまた夜の街を彷徨うのです。

終わることのない世界、眠れない日々、これらが次第に人格までも変えてしまいます。

狂いそうになる寸前で、自由である世界に窮屈さを感じるのです。

感じている窮屈さから解放されるならば、体は自ら制御できるものではありません。

常に襲いかかる不安と闘い、何とか持ちこたえている状況です。

しかしこの状況は自ら望んで選んだ道で、決して後悔などしていません。