カネコアヤノ「星占いと朝」
カネコアヤノは歌詞の世界観が魅力
カネコアヤノは、2012年に活動を開始したシンガーソングライターです。
女性歌手でありながら可愛さに加えて格好よさも兼ね備えた歌声には強い説得力が感じられます。
人々の日常を題材とした歌詞は、リアルな心情とオリジナリティ溢れる言葉選びが魅力です。
今回は彼女が2020年4月1日にリリースした両A面シングル『爛漫 / 星占いと朝』より、「星占いと朝」をご紹介します。
彼女の大きな魅力の1つともいえるその歌詞には、どのような想いが隠されているのでしょうか。
今回の記事では歌詞の意味を考察していきます。
「星占いと朝」のMVはYouTubeで公開中
今回ご紹介する「星占いと朝」は、YouTube上でMVが公開されています。
またこのMVはライブ映像となっており、カネコアヤノと彼女を支えるバンドメンバーの演奏が目でも楽しめる映像作品です。
是非上記の映像をまだご覧になっていない方は、記事を読む前にご覧になってみてくださいね。
パジャマのような服装で歌うカネコアヤノからはクールさとキュートさの両方が感じられます。
君のことを考えている
動揺している
いけしゃあしゃあと平気なふりをしたい
冷たい紅茶を一気に飲み干して
出典: 星占いと朝/作詞:カネコアヤノ 作曲:カネコアヤノ
冒頭の歌詞から分かるのは、主人公が何かに引っ掛かりを覚えているということです。
1行目からは平気に見せたいにもかかわらず、そうはできない心持ちなのだということが伝わります。
このパートからは彼女に何か気になることやショックを受けるような出来事があったのだと読み取ることができるでしょう。
そして2行目では、その動揺を隠すために紅茶を流し込む様子が描かれているのでしょう。
平気であるということをアピールするかのようなその行動から、逆に彼女が大きく動揺しているのだということが分かります。
彼女は一体何に対してこれだけ動揺しているのでしょうか。
主人公にとっての灯り
君が僕の街の灯り
一緒の気持ちなのにね
出典: 星占いと朝/作詞:カネコアヤノ 作曲:カネコアヤノ
ここでは主人公の他にもう1人、「君」という人物が登場しています。
そして主人公はその人物が自分にとっての「灯り」であると言葉にしているのです。
この言葉にはどのような意味が隠されているのでしょうか。
「灯り」というのは暗い場所を照らすためのものです。
暗闇では目で物を見る事が困難になることからシチュエーションによっては人々は恐怖を感じることがあります。
しかし「灯り」があればそんな暗闇を照らすことができ、周囲の物をよく見ることができるようになるのです。
主人公にとって「君」という存在はそういった意味で「灯り」であるといっているのでしょう。
つまりこれは心に巣食う暗闇を照らしてネガティブな感情を消し去ってくれるような存在であることを意味しています。
これがポジティブな意味であるということは疑いようがないでしょう。
そして2行目では、「君」も主人公に対して同じ感情を抱いているということが書かれています。
2人はお互いに好意を持っているのだということが分かる言葉です。
もしかしたら2人は恋人同士なのかもしれません。
朝まで考えるほど
占いが原因
こないだ見た嘘くさい占いのせいだよ
出典: 星占いと朝/作詞:カネコアヤノ 作曲:カネコアヤノ