原作を思わせる歌詞に注目

敵わないゾ、Oh 父ちゃんの背中

出典: はしりがき/作詞:はっとり 作曲:はっとり

ここでは原作のキャラを思い浮かべ思わず微笑ましく思った方も多いのではないでしょうか。

しんちゃんといえば「~ゾ」という語尾が特徴の一つですが、歌詞にも取り入れられています。

また父を父ちゃんと呼ぶのもしんちゃんに寄せての表現でしょう。作品への仕掛けになんとも愛が感じられます。

過去にも現在にも青春はある

語り合った友たちも 大人しくなれた大人たちも
分からない事をぜんぶ“青春”と呼ぶことにしてます

出典: はしりがき/作詞:はっとり 作曲:はっとり

過去の記憶に生きる語らいあった友人たちやそんな日々を過ごしたであろう今周りにいる大人たちを思います。

今も昔もわからないことはわからないままに青春と呼んでいると続きます。

ここでは過去と現在を対比。

何も考えずにただ楽しくて、今振り返るとかけがえのない時間だったと感じる時が誰にでもあると思います。

大人になった今、そんな日々を思うと寂しいけれど恥ずかしい、でも恋しいような不思議な気持ちを抱くもの。

説明のつかない混沌とした思いをひとまず青春と呼んでみたくなった。

そんな照れの気持ちもここには表れていると予測することができるでしょう。

無駄なことなど何もない

ただ無駄を愛すのだ!生き止まらないように笑うのだ
素直になれずごめんね
まだ あなたには自分を愛していてほしいだけなのです

出典: はしりがき/作詞:はっとり 作曲:はっとり

一行目の始めのフレーズは、無駄なことはないと伝えているのでしょう。

足を止めてはいけないというメッセージが続きます。

コロコロと内容が変わる歌詞はさまざまな思いが入り乱れ、なんとも形容しがたい感情を表現しているようです。

最後の一行では、自分を愛せるよう理想を追い求め続けろというメッセージにもとれます。

止められない今この瞬間を抱きしめる

交わし合った約束も 守れないと知ってしまって
それでも進んでゆく青春を 抱きしめて走るぜ

出典: はしりがき/作詞:はっとり 作曲:はっとり

過去に交わした約束は中には実現できないものもあるでしょう。

そんな約束もあったと振り返ります。

しかし、青春は続いているととれる最後のフレーズに寂しさはなく、むしろ明るく前向きに響きます。

自分であることを恐れる必要はない

いざ無駄を愛すのだ!生き止まらないように笑うのよ
素顔になれた気がした
ただ あなたには自分を愛してほしいだけなのです

出典: はしりがき/作詞:はっとり 作曲:はっとり

ここでも無駄なことはないという強いメッセージが。

自分の心に正直に進むことで本来の自分になれたような感覚を味わいます。

最後の行では、本当の自分を愛してほしいと歌います。

優しく包み込むラスト