耳に残る名曲は
聞いたことのあるあの曲
今回ご紹介する「夢伝説」は1980年代に発表されています。
当時、カルピスのCMソングに起用されたことから、この曲を聞くと甘いドリンクを思い出すという人も。
そして、後にはチューハイのCM、埼玉県のとある駅の発車のメロディなどにも採用されています。
軽快なリズム、そしてのど越しの良い飲み物のイメージが重なり聞くだけで爽やかで甘酸っぱい香りが広がるよう。
運命の恋に出会う瞬間のときめきを思いきり堪能していきましょう。
懐かしい気がするのは
遠い昔のことさ 夢で見たんだ
燃える空に包まれて
光る大地の中を 駆けめぐる時
君は 舞いおりてきたの
出典: 夢伝説/作詞:林紀勝,根元要 作曲:根元要
夢でみたような、遠い記憶の片隅にあるような出来事が突然フラッシュバック。
そんな風に感じられる出会いを経験したことはあるでしょうか。
主人公の夢伝説が始まります。
なんだか知っているような
誰かに出会った瞬間、ふと懐かしいような気持ちになることがあります。
絶対に初めて会うのになぜだか初めて会った気がしない。
どこで会った気がするのだろうか。
過去に出会った誰かに似ているのかな、そんなことを逡巡してみたりします。
いや違う、彼女とは夢の中で会っていたんだ。
主人公はそのことに気が付きます。
それは、まだ恋も知らないずっとずっと昔。
夢の中で彼女とは出会っていました。
その出会いは衝撃的でファンタジック。
夢の中で輝くように自分の前に舞い降りた彼女。
それが今、自分の前に現実に立っているのです。
恋の始まりは衝撃的
後に恋に落ちる、恋人となる人との出会いの場面は衝撃的であることがあります。
フランス語で一目ぼれのことを「雷の一撃」というように、それはあまりに突然。
そして、大きなショック。
出会ったときは、何も感じなかったよ、という恋愛でも、小さな一撃を繰り返しながら恋に繋がっていくことも。
その衝撃は、突然で恐れおののきつつ、なんだか放ってはおけないような感覚ではないでしょうか。
どきどきしながらも、何だか離れがたいような不思議な感覚。
未知なるものであるのに、躊躇いもなく近づくことができるのが恋の始まりです。
この気持ちはまさに夢で出会った恋人にようやく巡り合えたような感じでしょう。
前世で会ったのかな
どこかで出会ったことのある
なつかしさ感じて Mysterious Love
疑うことも忘れるほど
引き寄せあった 二人の想い
出典: 夢伝説/作詞:林紀勝,根元要 作曲:根元要
恋の始まりはいつだってミステリアス。
知りたいことがたくさんあるような、本当は全部知っているような。
懐かしさの正体は
「どこかでお会いしませんでしたか。」というのはナンパの常套句。
そんなきっかけをつくるための言葉も実は意味深だったりして。
懐かしさといえば、過去に知っているような印象を指すでしょう。
恋の始まりの場合は、「何だか落ち着く」「馴染める」という感覚に近いかもしれません。
自分にないものをもつ人に恋をすることももちろんありますが。
そのときも、どこかには自分と重なりあう部分をお相手の中に見ているものでしょう。
雰囲気であったり、容姿であったり、また言葉の選び方など。
そんなところになんだか懐かしさを感じてしまうミステリーに主人公は引き寄せられていくようです。