何も考えずに体を揺らしていると、一筋の希望が見えてくる。
大きく羽を広げて飛んでゆけそうな期待が高まります。
やっと みえてきたもの
ずっと 探してきたこと
でも 届かないもの
すぐ側で信じた人
出典: Sun shower/作詞:kaela 作曲:ミト
届かぬ想いがつのる
ずっと探していたものはすぐ近くにあった。
でもそれには手が届かない。
それはいつもすぐ側にいる人でした。
切なさがつのって胸が熱くなります。
もっと強く抱きしめたいから
守りたいものがあるから
この思いが届くのなら
転んでもたちあがらなくちゃ
出典: Sun shower/作詞:kaela 作曲:ミト
大切な存在を守ることの大切さを訴える
「守るべきものがある」と、ここで大切な存在が浮かび上がります。
想いを届けるためには転んでいてはいけない!大切なもののために立ち上がらなくては!と意気込みます。
木村カエラにとっての守るべきものとは新しい家族のことでしょうか。
今まで隠れていた大切な存在がここで一気に明るみに出てきます。
この辺りで空に手をかざそうか
指の隙間でつかむ光
日溜まりの中で豊かな鼓動は
自由に踊り 歌を歌う
出典: Sun shower/作詞:kaela 作曲:ミト
ナチュラルな世界観が溢れだす
ここで一旦静かになって、また休憩してみよう!と曲がつながっていきます。
自由な命の鼓動が元気に歌い、踊るシーンが目に浮かび、涙が出てきます。人生という旅を自由に動き回る命の素晴らしさが胸にじーんと響くのです。
通り雨は、長くは続きません。すぐに止んで明るい日の光がさすのです。
人の悩みもそれと同じで、ほとんどがずっと続くものではないことを意味しているのかもしれません。
きっと なくしたものや
きっと 失ったものは
ずっと 君の近くで
形を変えて側にある
きれいに
出典: Sun shower/作詞:kaela 作曲:ミト
なくしたものへの気づき
この歌詞に救われた人もたくさんいることでしょう。
大切なものや人を失った後は絶望的になり、もうなくなってしまったものに涙するものです。しかしその失ったものは、「別の形で側にある」というのです。
しかもきれいな姿で。
この歌詞の一部分には、鳥肌がたちます。
ひょっとしたらなくしたものは「思い出」というきれいな形に姿を変えて、あなたのすぐ側に存在しているのかもしれません。
この曲は、なくしたものが永遠に失われたのではなく、側にあることに気付かせてくれます。
この辺りで心を休めようか
何も間違いじゃないって染まるまで
どこからともなく流れるメロディー
広がる世界 こぼれる雨
出典: Sun shower/作詞:kaela 作曲:ミト
余韻を残した終わり
自然と情景が浮かぶ終わりです。
ずっと続いてゆく世界への余韻を残して曲が終わります。
シンプルなメッセージや説明調の言葉ではなく、情景を描くことで想像力が膨らみ、ふーっと心が癒されます。
本物の音楽を目指す木村カエラは説明ではなく音や感覚で世界を表すことができるアーティスト。だからこそ多くの人々に感動を与えられるのでしょうね。
ただ売れるためだけでない曲作りには、音への想いが感じられます。