女の子と男性を軸に、「今」と「昔」が交差しているような演出が見られるこのMV。
最後は、現在の男性が「CAN YOU FEEL IT」を聴きながら女性とドライブをしているシーンで終わります。
Yogee New Wavesの音楽が、時代を超えて2人の主人公の青春を彩っているというストーリーなのではないでしょうか。
夏らしい映像で繰り広げる、同じ場所での過去と現在の物語。
筆者はこの映像を見て、いつの時代でも人の周りには音楽があるのだなあと思いました。
音楽も思い出も、どれだけ時が経っても生き続けるのですね。
そして、また新たなストーリーが音楽と共に始まっていくのです。
歌詞に込められた意味とは
みずみずしさを感じる言葉たち
思い出したのさ 青い銀杏通りを
下を見て歩く君 木漏れ日の中
また思い出したのさ 照りつく太陽の陽
上を見てはしゃぐ日々 一寸涙のこと
出典: CAN YOU FEEL IT/作詞:Kengo Kakudate 作曲:Kengo Kakudate
懐かしい思い出を振り返っている様子の歌詞。
日差しの下ではしゃぐ光景と、少しの悲しい記憶を思い返しているのでしょう。
また思い出したのかい
ぼくらひつじぐものよう
目を回して遊ぶきみ
割れないしゃぼんのこと
出典: CAN YOU FEEL IT/作詞:Kengo Kakudate 作曲:Kengo Kakudate
CAN YOU FEEL ITの中には、「思い出した」「思い出して」という言葉が何度も登場します。
笑ったり涙を流したりした過去を、穏やかな気持ちで振り返っているようです。
旧友や昔の恋人に宛てた言葉？
この街で 生きた頃のこと
よければ踊って 過去を踏みつけてよ
そのままでいてね 夏の日よ
出典: CAN YOU FEEL IT/作詞:Kengo Kakudate 作曲:Kengo Kakudate
筆者は、この歌はもう会わなくなった旧友や昔の恋人に向けたものではないかと思っています。
共に夏を過ごし、笑ったり時には泣いたりして同じ時代を生きた誰かのことを考えているように感じます。
雨を読んで 君を追い 恋をした
CAN YOU FEEL IT？
CAN YOU FEEL IT？
CAN YOU FEEL IT？
出典: CAN YOU FEEL IT/作詞:Kengo Kakudate 作曲:Kengo Kakudate
やはり今は別れてしまった恋人への歌なのでしょうか。
何度も、この曲のタイトルでもある「CAN YOU FEEL IT」を繰り返しています。
「君もどこかで、この夏を感じているかい？」という問いかけなのかもしれません。
うばいされ 青のおおぶろしきを
綺麗にたたんで 思いをあたためる
ことのは遊びじゃ足りないよ
あの頃の僕ら若すぎて
急いで転んで 落し物気づくように
出典: CAN YOU FEEL IT/作詞:Kengo Kakudate 作曲:Kengo Kakudate
青のおおぶろしきとは、「過去の青春」を意味しているのかなと思います。
過去の輝かしい日々を綺麗な思い出として、胸にしまいこむ様子。
この歌詞を聞いて自分の青春時代を思い出し懐かしく、切ない気持ちになる。
そんな人も多いのではないでしょうか。
若いゆえに犯した過ちや無くしたものを振り返り、それを受け入れているように感じます。
今世ではもう交わることはなくとも、来世でまた会おう
思い出したのさ 実る銀杏通りを
上を見て歩く日々 来世でまた会おうか
出典: CAN YOU FEEL IT/作詞:Kengo Kakudate 作曲:Kengo Kakudate
冒頭と同じ言葉を繰り返し、「来世でまた会おうか」の言葉でこの曲は終わります。
もう会うことはない仲間や恋人に向けて、来世で会おうと語りかけているのでしょうか。
色々な経験を積んで過去を振り返り、眩しい青春の日々に思いを馳せる。
若い頃だからこその「青さ」を受け入れて今を歩いていく、爽やかで少し切ない歌詞に思えます。
