自分で自分を強く持つ「ガムシャラ」

みゆなのデビューシングル収録曲

「ガムシャラ」は、みゆなさんのデビューシングル「眼」の収録曲です。

クールな雰囲気のメロディと歌声が印象的な曲となっています。

公開されているMVは曲の印象とはうって変わって、ややポップな雰囲気の動画に。

「がむしゃら」とは勢いよく進んでいく様を表し、あまり良く無い意味で使われることも多い言葉です。

この曲では何を「ガムシャラ」にやっていくのでしょうか。 歌詞の意味を見てみましょう。

アニメ『ブラッククローバー』OP

【みゆな/ガムシャラ】歌詞の意味解説!どんな自分に追いつき追い越したいの?自分のために生きる術とはの画像

「ガムシャラ」はアニメ『ブラッククローバー』のOP曲です。

デビューシングルの中からいきなりアニメのタイアップとはすごいことですね!

アニメは魔法ものの物語で、一見「ガムシャラ」とあまり繋がりは感じられません。

がむしゃらと聞くとどちらかというと物理的で、魔法のイメージとは程遠い印象があるのではないでしょうか。

しかしこの曲の歌詞はアニメの物語、何より主人公のアスタユノの道のりとリンクしています。

どのような形でリンクしているのでしょうか。

みゆなさん自身の体験とも合わせた歌詞でもあり、アニメと合わせて歌詞を読み解くのもおすすめです。

故郷を離れた都会で

進学や就職などで、故郷を離れて都会に通う人・暮らす人は多いのではないでしょうか。

知らない土地で過ごすのはかなり大変です。

しきたりも文化も、交通の仕組みすら全く違うため苦労することが多いでしょう。

なかなか馴染めるものではありません。

歌詞に登場する主人公もまた、都会に馴染めない者の一人でした。

主人公はこの場所で、どうやって生きようとしているのでしょうか。

周りに溶け込めない「あたし」

じりじりと唸るアスファルトに
溶ける夢、集る蟻の群れが
正しく生きる本能ならば
なぜあたしはここにいるの?

出典: ガムシャラ/作詞:ノマアキコ・みゆな 作曲:成田ハネダ

「アスファルト」は都会の象徴としてよく使われる言葉です。

夏になると肉が焼けそうなほどに熱くなります。

そんなものが際限なく地面に広がるこの都会では、主人公の抱いていた目標も溶けてしまいそうなようです。

そして都会には、スーツを着た真っ黒な人の集団が溢れるほどにいます。

これを2行目のようにたとえるのもお決まりといえばお決まりでしょう。

まるで虫のようにせっせと歩き、働いている人々が主人公には「都会に適応している」ように見えるようです。

逆にいうなら、主人公はそれができていません。

彼女にはサラリーマンのようなことは向いていないのでしょう。

上手く周りの環境に適応できず、主人公は「ここにいる理由」を見失いそうになっています。

しかしながら、主人公は「夢」を抱いて都会に来たのではないでしょうか。

それを叶えるために来たのなら、ここにいるしかありません。

都会で生きるしかないのです。

自分にできることをやりたいだけ

期待通りなど ごめんなの
自分でやれるからさ

出典: ガムシャラ/作詞:ノマアキコ・みゆな 作曲:成田ハネダ

人がたくさんいる都会では、周りから勝手な期待を寄せられることもあるでしょう。

期待されるというのは、人によっては嬉しいことかもしれません。

ですが主人公には癪なようです。

ただ期待に応えるだけなんて、操り人形みたいで嫌なのではないでしょうか。

主人公には主人公の意志があります。

「期待なんかはなから必要ない、自分は自分で勝手にやるだけ」ということでしょう。

期待されるとプレッシャーになって、本来の実力を出せないタイプなのかもしれません。

まだ誰かのためには生きられない