【ジェラシー ジェラシー/モーニング娘。'17】歌詞の意味を解釈！あなたの嫉妬も明日の糧になるかも

「機会均等」とは、全ての人が同等に扱われるべきという考えのことを指します。

しかし、そんな考えはきれいごとにしか過ぎません。

「Now, what you hear is not a test」という言葉。

これを直訳すると「あなたが今聞いたことはテストじゃない」という意味になります。

要するに「私は本気で言っているのよ」みたいなニュアンスですね。

主人公はこの世界に平等なんてありえないと本気で思っているようです。

綺麗な人や可愛い人、特別な才能を持っている人ばかりがちやほやされる。

そんな厳しい環境の中で生きてきたからこそ、そんな考えを持つようになったのでしょう。

若い時は特に大した努力をしなくても、微笑んでいるだけで周りが注目してくれる。

しかし主人公の場合、そのままの状態ではみんなの注目を手に入れられません。

だからこそ、主人公はちやほやしてもらうための要素を手に入れようと努力をしています。

努力して綺麗になることが、主人公に残された道ということなのでしょう。

とはいえ、心の底では疲れを感じている主人公。

努力を重ね続けるのも楽ではないのでしょう。

しかし、いま努力を怠ったら素敵な男性に振り向いてもらえないかも…と思うから必死なのです。

早く自分のことを受け入れてくれる男性と出会いたい。

そして、焦りや不安でボロボロになった心を癒したい。

そんな風に思っているのでしょう。

ここでも、主人公の強気な一面が描かれています。

嫉妬の対象となっている若い女性は、細身で女子力もある魅力的な人物のようです。

しかし、完璧に見える若い女性に対して、優しい言葉をかけてあげるのは違う！と思っています。

きっとこの女性にとって、若い女性を褒める=負けを認めるという認識でいるのでしょう。

だから、こんなに頑なになって若い女性と張り合っているのだと推測できます。

嫉妬の感情があるから頑張れるという主人公の持論が繰り広げられていますね。

もし嫉妬の感情がなかったら、穏やかな心を保つことはできるでしょう。

しかし、周りの人たちの注目を集めることはできなくなってしまいます。

嫉妬をとるか、心の平安をとるか。

それは人によって異なるとは思いますが、主人公は嫉妬を選んだのでしょう。

まだまだ向上心があるということなのだと思います。

ここでも、主人公の本音がストレートに描かれていますね。

注目を浴びることや、ちやほやされて褒められることが、この主人公の幸せなのです。

きっとこの主人公も、若い頃は周りにちやほやされていたのでしょう。

その時に感じた優越感や幸福感が忘れられないから、今でも必死になれるのだと思います。