京都を思わせる和風の歌詞
「恋に咲く謎、はらはらと」は、タイトルからもわかるように「和」の雰囲気がただよう曲。
全編を通して日本語のみが使われているのも印象的です。
例として、日本語の美しさが表われている1番のサビの部分の歌詞を見てみましょう。
今宵
ひらひらとゆらゆらと はらはら揺れるこの気持ちと
巡り逢い 手を繋ぎ 未来へと生きてく
出典: 恋に咲く謎、はらはらと/作詞:櫻澤ヒカル 作曲:櫻澤ヒカル
「今宵」というのは少し古風な表現ですね。
古い日本語の表現を見ると、日本の古都である京都の風景を思い出しませんか?
また「ひらひら」や「ゆらゆら」、「はらはら」という擬態語が多いのも日本的です。
特にタイトルにも入っている「はらはら」という表現は、舞い散る花びらを思わせます。
花が散っていくという少し寂しい風景にも、それを表す美しい日本語がある。
そんな日本人ならではの美的感覚が詰まった言葉ではないでしょうか。
恋心を花にたとえた歌詞
「恋に咲く謎、はらはらと」では、胸に秘めた恋心を花にたとえています。
冒頭の歌詞を見てみましょう。
儚くも強く舞う心 花のように 咲き誇れ
出典: 恋に咲く謎、はらはらと/作詞:櫻澤ヒカル 作曲:櫻澤ヒカル
たった1行の歌詞に、好きな人への真剣な気持ちが込められています。
誰かを好きだという気持ちは、時に強く、時に儚く揺れ動くものです。
そんな複雑な恋心をはらはらと舞う花びらにたとえています。
太陽に向かって凛と咲き誇っている花のように、いつしか自分の恋も咲いてほしい。
「咲き誇れ」という強めの口調に、そんな強い気持ちがあふれているようです。
ミステリー要素もあり!
「恋に咲く謎、はらはらと」には、ミステリーを思わせる言葉も使われています。
タイアップである「京都寺町三条のホームズ」にぴったりなこちらの歌詞を見てみましょう。
恋の謎かけ 何回やっても同じで
その答えを 君と探してみたい
出典: 恋に咲く謎、はらはらと/作詞:櫻澤ヒカル 作曲:櫻澤ヒカル
「謎かけ」という言葉は、まさにミステリーそのもの。
葵とホームズが、客の抱えた謎に迫っていく姿が目に見えるようです。
それと同時に、葵がホームズに対して抱いている恋心も垣間見ることができます。