全体的に見ても、上手に踊れていないと格好悪く見えてしまうリスキーな振り付けが多いです。

本人の動画を入念に研究して、しっかりとコピーする必要がありますね

アクロバティックな動作があり、筋力を求められる動作があり…。

さらに細かい動きもキレがないとすぐにモタついた姿に映ってしまうという、ハイレベルダンスが特徴です。

起き上がるダンスを成功させるコツ

バランス感覚と筋力

【NMB48/僕以外の誰か】2種類のダンス動画を徹底比較!あの起き上がるダンスを成功させるコツとは?の画像

前述したように山本彩センターバージョンでは難しい振付があります。

ヒザを内側に曲げた状態で寝転がり、上半身だけを起き上がらせるというもの。

これは見た目以上に筋力とバランス感覚が求められ、難易度は相当高めです。

しかも、これを複数人で踊ってきっちりタイミングを合わせるとなると、かなりの練習量が必要になります。

本人たちはサラリとやってのけていますね。

ですが、この動作は腹筋に対して物凄く大きな負荷がかかっており、再現が大変です。

少し練習で簡単に会得できる振り付けではないでしょう。

ここからは起き上がる動きを成功させるコツについて紹介します。

背中→頭→腰の順番で浮かせていく

まず、腰から起こそうとすると腰に上半身と下半身の重みが集中してしまうので、立ち上がることはできません。

最初は背中から起こしていきます。

背中から起こすことにより下半身の自重は一旦掛からないようになり、腹筋に力が入ります。

その流れで次は頭を起こします。

頭を起こしたら、次は腹筋の要領で頭と背中を起こして、最後に腰を上げます。

このように一連の流れを細かく分けて理解して実践しないと、全く起き上がることができません。

ポイントは、腹筋を使う瞬間です

この瞬間が最も体に負担がかかる瞬間なので、頑張ってこらえましょう。

足の親指で地面を掴む

足の親指に自重を掛けて全体を支えるようにしながら体を起こしましょう。

これにより、少しだけ起き上がりやすくなります。

最初に膝から下の足を体の外側に曲げて寝転がる段階で、若干足の親指を地面につけておくのです。

実際立ち上がる時、腹筋に掛かる重みが多少分散させることができます。

肘は絶対に使わない

この姿勢から立ち上がる時はついつい肘を支えにしてしまいそうになります。

ですが、それだと美しさを演出するための立ち上がりの振り付けが、格好悪くなってしまうでしょう。

この「起き上がり」という動作は、肘を使わないことで格好良く見えます。

絶対に肘を支えにして立ち上がろうとしてはいけません。

必ず、腹筋と足の親指の力だけで立ち上がれるようにする必要があります。

体の左右を同時に起き上がらせるように意識する

無意識に体のどちらか一方だけ先に起き上がらせてしまうこともあるかと思います。

ですが、普通に起き上がっただけではアーティスティックな動きにはなりません。

あくまでも自然に、左右同時になめらかに体を起き上がらせることが重要です。

慣れないうちはバランスを崩したり、自重を支えきれずに体の左右のどちらか一方に重心が偏ってしまうことも。

これにより、乱れた形での起き上がりになってしまいがちです。

同時にスッと自然に起き上がるのがこの振り付けの重要な部分なので、ここには十分注意しましょう。

ダンスを本格的に練習する場合、鏡を用いることがほとんどだと思います。

鏡越しにじっくりと観客目線で動きのズレがないか確認しましょう。

どうしても難しいときは?

腹筋不足が原因かも

どうしても起き上がることができない…という人もいるかもしれません。

その場合、腹筋のパワー不足で体が動かせない可能性が高いといえます。

ダンスにはやはり体幹を支える筋肉が重要。

腹筋を鍛えて、上半身の自重を支えられるようにしましょう。

特に今回ご紹介した「起き上がり」は数あるダンスの中でも筋力と体の使い方がポイントとなってきます。

それを成功させるためには、筋トレなどの地道な努力も必要です。

ダンス初心者と上級者で使い分けよう