【JAM Project/未来への咆哮】歌詞の意味を解説！「マブラヴ」の世界とマッチしてる？！

２度と戻れない世界への思いを振り捨て戦いに向けて走り出す。

「痛み」とは肉体的な痛みなのか。

心の痛みなのか。

それともかつて敗北した人類としての痛みなのか。

痛みを感じるのは生きているから。

そんなささやかな希望も感じられます。

ここでは圧倒的に絶望的な現実が表現されています。

あくまでに生きるために戦うのが戦争。

それなのに圧倒的な力の差により無念にも傷つき力尽きてしまう戦士。

仲間を、人類を、弱き者たちを守るために戦います。

そして力尽きて命を落とす。

その姿を「見事」と言わずに、どうしてその死が報われるのか？

絶望的な状況の中で、決して負けずに生き抜く覚悟。

それが時を越えて忘れないという表現に刻み込まれています。

彼らの名前を忘れないということ。

それは自分たちは必ず生き抜きること。

ひいては未来を切り開くという決意の表れでもあります。

死をも恐れない戦いに向かう戦士を鼓舞します。

一方で「生きるために戦うのだ」という思い。

それを最後に残すことで「未来への咆哮」は希望を残します。

いわば「パンドラの箱」のようなものです。

未来を知ってしまっている主人公・武。

彼と運命を知らない周りの仲間たちとの絶望的な温度差の違い。

それが「マブラブ　オルタナティブ」が仕掛けた最大のトリックです。

悲惨な未来を知っている自分。

未来を希望に変えることができるかもしれない自分。

圧倒的な絶望感の中で箱の底に残った希望に運命を託していく。

現実と悪夢のような平行世界の対比。

絶望と希望が共存してせめぎ合う「マブラブ　オルタナティブ」の世界観。

それを「未来への咆哮」は歌詞で見事に表現しています。

ともすればこういった歌詞は戦いに斃れた戦士を美化する。

かつての戦争賛美の方向に受け取る人もいるかもしれません。

しかし「未来への咆哮」の歌詞は決して悲惨さのみを感じさせません。

その理由はどこにあるのでしょう？

まず一つに文学的に高いレベルにある言葉の表現力です。

そしてもう一つは最後に必ず希望を歌い上げているからです。

実際の「マブラブ　オルタナティブ」の登場人物。

彼らも度重なるトラブルに見舞われます。

しかし、最後には一筋の光明を見出すことができます。

それはどんな状況にも希望を捨てず諦めずに立ち向かう。

そこに訪れる奇跡です。 

「マブラブ　オルタナティブ」をプレイし終わったとき。

「未来への咆哮」に込められた思いが走馬灯のようによみがえることでしょう。

主題歌としてもエンディングテーマとしても深く心に沁みる。

理由は「未来への咆哮」の歌詞です。

それが見事に「マブラブ　オルタナティブ」の世界観を表現している。

その一言に尽きるでしょう。

JAM Projectとともにヒーローになりたい君へ。

ロボット好きの読者へ捧ぐ。

福山節を堪能したいあなたに。