孤独を感じることは、誰しも辛いのではないでしょうか。
誰も味方になってくれないということは、とても寂しいものですよね。
また、“月”というのは歌詞の主人公自身を例えているのかもしれません。
きっと、愛する“貴方”を想って泣いているのでしょう。
そして、遠い空から愛しい人を探し求めて、「愛してる」と叫んだのかもしれないですね。
『貴方の瞳に~』という部分は、きっと過去の記憶だと考えられます。
以前は、“貴方”の前では自身は笑えていたということです。
そして、“貴方”も微笑んでくれていたのでしょう。
愛しい人の前にいられれば、それだけでも自然と笑顔になれるものかもしれません。
しかし、2人は離れ離れになってしまいもう会えないけれど…。
きっと、“貴方”も主人公を探してずっと叫んでいるのかもしれないと推測できます。
それでも、お互いの距離はとても遠いもの。
手が届かない場所に2人はいるということと考えられます。
幸せな夢よ、永遠に覚めないで
壊れるほど私を強く抱きしめて
もう一度逢えるなら夢の中でいい
永遠の眠りをください
出典: RETURNER ~闇の終焉~/作詞:Gackt.C 作曲:Gackt.C
愛する人にきつくきつく抱きしめられたら、どれだけ幸せなことでしょう。
もう他に何もいらないとさえ思えるかもしれません。
それだけの威力があるのではないでしょうか。
実際には、もう会えないということはわかっているのです。
だからこそ、せめて夢の中でだけでも会いたいものですよね。
愛する人に会える夢を見れるのなら、その夢が覚めなければいいなと思うものです。
幸せな時間は永遠に続いてほしいと、筆者は思います。
貴方の笑顔も声も夢とともに消えゆく…
壊れるほど私を強く抱きしめて
夢から醒めては消える
貴方の笑顔も愛し過ぎるその声も
出典: RETURNER ~闇の終焉~/作詞:Gackt.C 作曲:Gackt.C
『壊れるほど私を強く抱きしめて』というフレーズが再度でてきました。
2度登場するということは、それだけGACKTが強調したかったのかもしれません。
思うさま、相手を気遣う余裕さえないくらいに強く抱きしめられる。
きっと愛が伝わってきて至福の時となることでしょう。
しかし夢というのは覚めてしまえば消えゆきます。
夢は、鮮明に覚えているものは少ないのではないでしょうか。
愛する“貴方”の素敵な笑顔だって愛して止まない声さえも…。
本意ではなくても、自分の中からは消え去ってしまう可能性があるということです。
夢よ永遠に覚めないで…
歌詞解説の続きになります。
夢の中でだけでもあなたに愛されたい
もう一度逢えるから 約束したから
溢れるほどの愛で優しく包んで
永遠の眠りをください
貴方が見えない...
貴方が見えない...
出典: RETURNER ~闇の終焉~/作詞:Gackt.C 作曲:Gackt.C
こちらの部分は、夢の中のことを言っているのでしょうか。
その中で、主人公と“貴方”はまた会えると約束をしたようです。
そして、主人公は愛で満たしてほしいと望んでいるのでしょう。
さらにそのまま、夢のままで覚めないでいたいと願っていることが窺えますね。
主人公の気持ちを思うと大変に心が苦しくなってきます。
しかし実際には、“貴方”は自分の目には映らない。
傍にはいないのです。
愛する人が物理的にも心の面でも傍にいてくれないのは、とっても辛いものと推測されます。
筆者も自分に置き換えて考えてみると、苦しくて胸が締め付けられそうです。
この楽曲は、とてもとても悲しく切ない歌詞になっているということです。
また筆者が感じたことは、“貴方”と表現していることから、主人公は女性なのでしょう。
GACKT本人がその様に書きたかったかどうかはわかりませんが、可能性はあると思われます。
RETURNER ~闇の終焉~のMVも観てみよう!
MVを観て、筆者は意表を突かれました。
歌詞は女性目線なように感じられるかもしれません。
しかし、MVでは戦国時代が舞台であると思われますよね。
GACKTも鎧甲冑を身にまとい武将に扮しています。
この意外性がポイントだとも考えられるでしょう。
もしかしたら、主人公は男性であり、どこかの姫か誰かが相手であるとも想像できますね。
いずれにしても、GACKTの歌い方でも悲痛さが伝わってきました。
それに、悲恋なのだろうなということは窺い知れます。
また、主人公は日常では闘いの中に身を置いているということもわかるでしょう。
まとめ
『RETURNER ~闇の終焉~』は、2007年に発売されています。
そして、オリコンチャートでは1位も獲得しているほどのナンバーです。
また、紅白歌合戦にGACKTが出場した際には、上杉謙信のいで立ちで登場しました。
歌詞に関しては、愛する人と夢でしか会えないという、実に切ないもの。
筆者の心まで苦しくなってしまいます。
MVは、意外性を感じる方も多いかもしれません。
筆者は、戦国時代らしき場所が舞台だとは思っていませんでした。
戦場の中で歌うGACKTはやはり圧巻の一言です。