この時間をかたどる 未来
見透かされて 朽ちて行くほど甘くはない奈落

出典: Sparkle/作詞:iri,Kan Sano 作曲:iri,Kan Sano

現在という時間は、未来という時間につながっていくもの。

だからといって、「今がこうだからこれからもこう」と簡単に見透かされるものではないのです。

先が見えてしまえば、それは新鮮味をなくして朽ちていくだけ。

けれど未来はそんなに甘いものではありません。

簡単に見透かすことができ、つまらないものとして過ごしていける…。

そんなつもりでいたら、奈落の底に落とされるように足をすくわれるのかもしれない。

未来というポジティブな言葉と、奈落というネガティブな印象の言葉を並べている。

多層的なイメージが感じられる深い歌詞です。

止まるところのないときめき

ときめきに身を任せて

ときめきは 覚悟知らず
欲望を走らせ 巡る 娯楽

出典: Sparkle/作詞:iri,Kan Sano 作曲:iri,Kan Sano

何をするでもなくふらふらと夜の街をさまよい歩く。

そんな時、ときめくような出来事は突然やってきます。

素敵な人との出会いかもしれないし、面白いものとの遭遇かもしれない。

そんなとき、心の覚悟をしている時間などありません。

予想して覚悟を整えて挑む…。

そんなことではときめきを逃してしまいます。

出会ったときめきを捕まえるなら、それは自分の欲望に従うのが一番。

ときめいたら、関わってみたい!知ってみたい!

そんな気持ちで飛び込んでみる

それが夜の街で一番楽しい娯楽なのです。

痛みもそのままに甘美な夜に浸る

夜に乗せて 体に残る 痛みを
どこまでも 腫らして 踊らせてゆく

出典: Sparkle/作詞:iri,Kan Sano 作曲:iri,Kan Sano

一日を終えた夜。

仕事や不注意で、あるいは嫌な出来事で。

一日酷使した身体はあちこちに痛みが残ります。

けれど夜を楽しむなら、そんな痛みにかまっている場合ではありません。

夜のくれる気分に、そして夜のクラブのくれる音楽に。

多少の身体の痛みは無理をして、腫らしてでも、この夜を全力で楽しむ

そんな夜を満喫したい、そんな気持ちが現れています。

僕が眠って現実逃避をする意味とは

さて、ここまで歌詞を追ってきましたが、ここでは多くの夜遊びが魅力的に描かれていました。

しかしこれは、本当に僕がやったことなのでしょうか?

改めて歌詞を読んでみましょう。

歌詞では冒頭、「早朝」であることが示されています。

つまり僕がいるのは深夜ではなく、早朝早く目が冷めてしまった時間なのです。

そんな時、あなたは何をするでしょうか。

もちろん起きて何か活動する人もいるでしょう。

ですが、多くの人がそんなときに選ぶのは「二度寝」ではないでしょうか。

僕はうまくいかない現実から目を閉じ、楽しい空想のある夜の世界へと逃避します。

そんな世界での日々は、苦さをはらんでいてもきらきらとしたもの。

現実では叶わなかった夢や願いも叶うのです。

そんな世界を夢見ながら、僕は現実に叩き起こされるまでの時間に癒やしを求めるのです。

iriの世界をチェックしよう!

iri【Sparkle】歌詞の意味を徹底考察!何が空に弾けたの?僕が眠って現実逃避する理由を読み解くの画像

迫力のある低音とブルージーな表現で一躍注目を集めているiri。

その情感溢れる歌声と、赤裸々に思いを綴った歌詞は、唯一無二の世界を作り出しています。

そんなiriの描き出す世界は、どれも胸に刺さる印象的なもの。

ここでは同じ4thアルバムSparkle」より、徹底解説している記事を2点ご紹介します。

24-25」は、24歳から25歳になり揺れる微妙な心の変化を歌い上げたもの。

また、苦悩や不安を赤裸々に歌い出す「Wonderland」も必聴です。

ふとした日々に悩んだ時、iriの紡ぐ言葉が支えになるのではないでしょうか。

辛いときや悩んだ時、是非iriの歌声に耳を傾けてみてください。

【24-25】は、トゥエンティーフォー・トゥエンティーファイブと読みます。ポジティブなテンポの中に25歳になったiriが感じたズレとはどんなものなのか歌詞を読んでいきましょう。

夕方の海で揺られているかのような心地よさを感じるiri(イリ)の『Wonderland』。穏やかな曲調でありながら、代わり映えのない日常に対する苦悩や変わることへの恐れが濃密に描かれています。『Wonderland』ってどんな国?iriの『Wonderland』の歌詞を解説します!

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