「キングダムハーツ3」の主題歌
「Face My Fears」は、PS4とXbox Oneソフト「キングダムハーツ3」の主題歌です。
「キングダムハーツ」シリーズはスクウェア・エニックスとディズニーのコラボ作品として有名ですね。
この作品群は一環として宇多田ヒカルさんが手掛けており、これまでの「光」や「passion」と名曲揃い!
「Face My Fears」は、宇多田さんとシンガーソングライター・スクリレックスさんのコラボ作となりました。
しっとりとした歌い出しが特徴的な楽曲となっています。
そして「キングダムハーツ3」の2019年1月の発売に先駆け「Face My Fears」のMVが解禁されました。
それは宇多田さんが歌うのではなく、今まで語られた「キングダムハーツ」の物語という珍しい構成です。
壮大な物語が凝縮された「Face My Fears」のMVを見てみましょう。
「キングダムハーツ」を巡る戦い
空を見上げる主人公
最初の静かな前奏では、広い海のような水面に佇む一人の少年が現れます。
彼こそが「キングダムハーツ」シリーズの主人公・ソラです。
この姿は、「Face My Fears」のCDジャケットに描かれた宇多田さんの姿を彷彿とさせます。
衣装も「キングダムハーツ3」のものになっている辺り、新たな局面を迎えることを予感させますね。
風に吹かれながら柔らかい微笑みで自分と同じ名前の空を眺めるソラ。
何かを思い出しているというより、前向きで希望に満ち溢れた表情をしているようにも思えます。
この静かな前奏は、嵐の前触れを予感させるかのようですね。
MVのカギはチェス?
一方その頃、部屋でチェスをしながら夜空を見上げる青年が。
彼は「キングダムハーツ」でソラたちと戦う真の宿敵・ゼアノートです。
物語の時間では年老いた老人なので、ソラたちよりずっと前の時代の場面なのかもしれませんね。
彼は昔この世界で起こったという「キーブレード戦争」をチェスに交えて語っていました。
チェスの駒は敵と戦う騎士。
騎士が前に進む度に戦いは展開していくのでしょう。
ゼアノートが盤に置くチェスの駒と共に、「キングダムハーツ」の物語が始まります。
10年前に起こった悲劇
キングダムハーツ バースバイスリープ
ソラたちの冒険が始まる10年前の物語「キングダムハーツ バースバイスリープ」に場面が移ります。
テラ・アクア・ヴェントゥスという3人の強い絆で結ばれた親友が、ゼアノートの起こした悲劇に巻き込まれる物語です。
MVではヴェントゥスを中心とした視点でこの結末が映されていますね。
「キングダムハーツ3」では、この「バースバイスリープ」の3人のこれからについても注目が集まっています。
実際新たな展開が起こるからこそ、MVにもしっかり描かれているのではないしょうか。
この運命をもてあそぶようにチェスの手を考えるゼアノートの姿を挟み、物語はソラへと引き継がれるのでした。
ソラの戦い
突然消えた平和
曲が盛り上がっていく中、ついに第一作目の「キングダムハーツ」の物語が開幕。
ソラは幼馴染のリクやカイリと一緒に平和な日常を送っていました。
しかし、ある策略により突然その平穏は終わってしまいます。
リクは全く別人の姿へと変わってしまい、カイリとは離れ離れに。
成す術なく飛ばされていくソラは、ゼアノートが操るチェス盤の白い駒に変わります。
これはある意味比喩なのでしょう。
ゼアノートが自分で置いていく駒は黒。
つまり、黒は自分たちの陣営であり、白はソラたち対立(かつ利用)している者たちを暗示しているようです。