ドラマ主題歌を手がけるのは初
日曜ドラマ『美食探偵 明智五郎』の主題歌
【Time】は2020年5月8日に発売された宇多田ヒカルの楽曲で、令和になって初の新曲です。
Skrillexとのコラボレーション「Face My Fears」から、約1年4ヶ月ぶりの新曲。
念願の新曲のリリースということでも大きな注目を集めました。
また、宇多田ヒカル自身初となるドラマ主題歌を手がけたことでも有名です。
ドラマと歌詞がリンクして聴き入ってしまうと話題にもなりました。
神妙で謎めいたイントロが聴こえてくるだけで引き込まれてしまいそうです。
そして、歌詞に出てくる人物との関係性が謎に包まれています。
歌詞の人物“あなた”との関係性を明らかにしていきます。
タイトル【Time】が意味するものとは
時間を意味する「time」。過去・現在・未来へとつながる時の流れ、ある一定の期間、時刻などを意味します。
時間には限りがあるものですが、わたしたちに平等に与えられたものでもあります。
1日24時間、1年365日は増やすことも減らすこともできません。
だからこそ、生きている時間に起こるさまざまなドラマに価値があります。
時間はその人の人生そのものといえるのでしょう。
ミュージックビデオから伝わるもの

【Time】の歌詞を考察する前に、まずはミュージックビデオについて見ていきましょう。
【Time】のミュージックビデオは、Anthony GaddisとEric Tilfordの2人の監督が担当しました。
すべて宇多田ヒカルのロンドンの自宅で撮影され、YouTubeではプレミア公開もされています。
ぼんやりとした明かりの中で歌う宇多田ヒカル。
宇多田ヒカルの表情からは、どことなくもの悲しいような切ないような独特な世界観をつくり出しています。
曲中に登場する“あなた”
“あなた”との関係性
【Time】に登場する人物は、“わたし”と“あなた”の2人。
“あなた”とはどんな人物で、2人の関係性はいったいどのようなものなのでしょうか。
カレシにも家族にも言えない
いろんなこと
あなたが聴いてくれたから
どんな孤独にも運命にも耐えられた
出典: Time/作詞:Hikaru Utada 作曲:Hikaru Utada
“わたし”には彼氏がいて、“あなた”は彼氏でも家族でもない人です。
恋人や家族は心を許せる存在で、すべての出来事や感情を共有したくなってしまうもの。
でも、“わたし”は彼氏にも家族にも言えないことを“あなた”になら話せる。
“あなた”が聴いてくれるから苦しみを乗りこえられる。
歌詞からは、“わたし”の“あなた”が心のよりどころのような相手だということが読み取れます。
では、いったい“あなた”とは、どんな人なのでしょうか。
恋人でも家族でもないなら、友人なのでしょうか。
続きを見ていきましょう。