花王 アジエンスのCMソング

【Stay Gold/宇多田ヒカル】母性を感じる歌詞を徹底解釈!女性らしい歌詞の語尾に注目してみようの画像

癒しをもたらす「1/fゆらぎ」の歌声とピアノのアルペジオ(分散和音)が印象的な「Stay Gold」。

2008年2月にリリースされた、宇多田ヒカルさん20枚目のシングルです。

「HEART STATION」との両A面シングルでした。

そして2008年の花王 アジエンス(Asience)のCMソングにも起用されています。

CMのための書き下ろし曲

花王 アジエンス(Asience) CM 2008年

花王のアジエンスは女性向けのシャンプーやコンディショナー、トリートメントなどのシリーズ。

そのCMのために書き下ろされた曲なので、いつにも増して女性を意識した内容になっています。

「ぼくはくま」のように男性目線の歌詞が多い宇多田ヒカルさんですが、今回は別ということ。

宇多田ヒカルさん史上、最高級に女性らしい曲ともいえる「Stay Gold」の歌詞を紐解きます。

歌詞を解釈!女性らしい語尾に注目

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「~わ」と女性らしい語尾

大好きだから ずっと
なんにも心配いらないわ
My darling Stay gold
無邪気に笑ってくださいな
いつまでも

出典: Stay Gold/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル

1998年12月に「Automatic」で衝撃のデビューを果たしたときは15歳だった宇多田ヒカルさん。

その当時、見た目はまるでアメリカのやんちゃな少年みたいな子供っぽさを漂わせていました。

ただ「本当に本人が作詞も作曲もしたの?」と驚かされる大人っぽいナンバーに誰しも仰天!

とくに「大人っぽい恋愛の切なさについて、15歳の女の子が書ける?」と物議をかもしました。

「Stay Gold」は2008年2月にリリースされているので、デビューから約10年経っています。

歌詞の語尾が「~わ」と女性らしい言葉になっているのは、宇多田ヒカルさん史上初めてのこと。

25歳になって女性らしい一面を表現することに抵抗がなくなったのかもしれません。

恋愛より大きな愛情

さらに「無邪気に~」など、大きな愛情を感じる歌詞になっています。

好きで好きでたまらない……といった自分が主役の恋愛感情よりも、相手を思いやる愛情

タイトルにもなっている「Stay Gold」とは「そのまま輝いていて」という意味でしょう。

輝きを放つ男性がずっと安心して笑顔でいられるように願う、女性の深い愛情が感じられます。

少年のような男性を愛する母性?

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少年みたいなあなたは誰?

あなたの瞳の奥に潜む少年
私の本能をくすぐって止まない
ああ どうかそのまま good luck

出典: Stay Gold/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル

宇多田ヒカルさんのご両親は、音楽プロデューサーの宇多田照實さんと歌手の藤圭子さん。

アメリカ・ニューヨーク生まれの帰国子女という生い立ちもあります。

おまけに15歳でデビューして爆発的な人気を博したことで、華やかな人生と言えるでしょう。

しかも19歳の2002年には、映画監督&写真家の紀里谷和明さんとご結婚されています。

ところが2007年には離婚を発表。その約1年後にリリースされたのが「Stay Gold」でした。

作品とプライベートは分けて考えるべきかもしれません。

書き下ろしのCMソング「Stay Gold」には「女性らしく!」というコンセプトもあったでしょう。

ただ結婚と離婚を経験したことで、宇多田ヒカルさんの女性らしさが深まったとも考えられます。

歌詞に出てくる少年みたいなあなたは、元夫の紀里谷和明さんのような男性なのかもしれません。

悲しい出来事とは?

悲しいことは きっと
この先にもいっぱいあるわ
My darling Stay gold
傷つくことも大事だから

出典: Stay Gold/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル