「俺の彼女」はどんな曲?
「俺の彼女」は、宇多田ヒカルの6thアルバム『Fantôme』(ファントーム)の2曲目に収録されています。
アルバムのタイトル『Fantôme』はフランス語で「幻」「気配」などを意味しています。
このアルバムは、宇多田ヒカルの作品の中でも異例のロングセラーになっています。
このアルバムは2015年3月から本格的に制作が開始され、宇多田ヒカルが2013年に亡くなった母・藤圭子に捧げる作品として、アルバムタイトルは、天転生輪廻(リインカーネーション)という視点から「気配(Fantôme)」という言葉を採用したそうです。
内容は、男性にとって都合の良い彼女像との格闘
「俺の彼女」は、男性にとって都合の良い彼女像と女性の本音との格闘が、男性女性のそれぞれ別の視点から描かれています。
批評家のMuuMuseのブラッドリー・スターンは、最も「親しみやすく」「喜ばしい」リリースであり、「彼女の作品の中で最も巧妙で脆弱な作品」とコメントしています。
さらに、ブラッドリー・スターンは宇多田の芸術的手腕に心から敬意をあらわし、「ともだち」「俺の彼女」「人魚」といった曲の中でLGBTコミュニティへの支持や、母の死に言及したことを称賛しました。
「俺の彼女」の歌詞の意味
それでは、「俺の彼女」の歌詞の意味を、詳しく見ていくことにしましょう。
俺の彼女はそこそこ美人
俺の彼女はそこそこ美人 愛想もいい
気の利く子だと仲間内でも評判だし
出典: http://kashinavi.com/song_view.html?97189
歌い出しは、自分の彼女の容貌を紹介しています。
そして、仲間受けがいいことも歌っています。
これは、もしかしたら、彼女とは宇多田ヒカル自身の内側を投影しているのかもしれませんね。
どんな女の子なのか、とても興味が湧くところです。
趣味や仕事に干渉してこない
俺の彼女は趣味や仕事に干渉してこない
帰りが遅くなっても聞かない 細かいこと
出典: http://kashinavi.com/song_view.html?97189
干渉しないし、束縛もしないと、自分にとって都合がいいことを歌っていますね。
そんな彼女がいたら、男性の立場からはいうことはありません。
女性と付き合っていて一番困るのは、細かいことをグチグチ言われることですから……。
女はつらいよ
あなたの隣にいるのは
私だけれど私じゃない
女はつらいよ 面倒と思われたくない
出典: http://kashinavi.com/song_view.html?97189
今度は立場が逆転して、彼女の方からの言い分になっています。
この辺りは、とても面白い感じです。
実は、干渉したり束縛しないのは、面倒くさい女だと思われたくないと告白しています。
これは、宇多田ヒカル自身の内側の思いなのかもしれませんね。