砂漠の夢
砂漠の中で夢だけ見ていても 奴等のズルさは見抜けないだろ?
僕等はずっとここで涙を流し 自分を責める程弱かないのさ
出典: 光のロック/作詞:山口隆 作曲:山口隆
ここから2番の歌詞に入ります。
主人公と「君」は今あまり良くない状況にいるんでしたね。
この状況にした犯人と思しき存在もいるようです。
彼らは本当の悪人なのか、それとも主人公たちにとってのライバルなのかは分かりません。
どちらにしろ「僕」と「君」にとって乗り越えなくてはならない壁なのでしょうね。
1行目の歌詞のように、たしかに行動も起こさずに理想を語るだけでは何も変わらない。
だから「絶望の中で打ちひしがれているだけじゃない!」と主人公は奮起しているように読み取れます。
ここにある「砂漠」というのは「僕」と「君」がいるこの悪い状況をたとえた比喩表現でしょう。
思い出の歌
今まで君が聞いたもの 思い出のあの歌なんかを
朝まで歌えたならば 許せるのかな 許せるのかな
出典: 光のロック/作詞:山口隆 作曲:山口隆
誰にでも思い出の歌や音楽というのはあるのではないでしょうか?
ここで登場する思い出の歌は「君」にとっての思い出のようです。
大切な人を救うために「僕」はその歌を歌おうしているのでしょう。
そうすれば「不甲斐ない自分を許すことが出来るのだろうか」と思います。
「君」や他人から「許してもらう」のではありません。
「僕」が「許す」のです。
これまでの歌詞から見て「僕」が憎んでいるのは「自分」なのではないでしょうか。
今ある状況でも、この状況にした「奴ら」でもありません。
ですから恐らく2行目の許す相手は「僕」自身なのでしょう。
夜明けを迎える
今から僕は歌うから かじかんだ心は溶かしてよ
真っ黒な震える夜は ぬぐい去っていく
僕等の夜は汚れたら 誰のことも信じられないの
欲望はこの静寂を 破り出して行く
出典: 光のロック/作詞:山口隆 作曲:山口隆
2番のサビになります。
夜の砂漠はとても寒いものです。
それと同じように、今その砂漠の中にいるような彼らの心も凍えていることでしょう。
それを溶かすポイントが「君」の思い出の歌。
大好きな歌を聞けば、気分だって上がります。
その盛り上げが砂漠の夜を終わらせてくれるから、「僕」は「君」のために歌うのですね。
ところで3行目の歌詞は何を意味しているのでしょうか。
夜というのは暗くて怖くて、気持ちもネガティブになりがちです。
それは自分らを取り巻く状況が悪い時も同じということでしょう。
そんな時に何か嫌なことがまた起こったら、今度こそ誰かに頼ろうなんてことはできなくなる。
ようするに人間不信に陥ってしまうのです。
そうなる前に自分たちでこの夜を終わらせなくてはなりません。
光に満ちた世界で
君を見ていたい
少年少女!! 青春爆走!! 君の事だけ考えさせておくれ!!
出典: 光のロック/作詞:山口隆 作曲:山口隆
間奏の中で入っている、衝動的に叫ぶような歌詞。
前半はこれまで歌詞に登場した「僕」と「君」の存在がここにきて客観的な視点で語られています。
「僕」にとって「君」はとても大切な存在で、それはある意味恋と呼べる感情なのかもしれません。
この想いや欲望が止まらないからこそ「君のことを考えていたい」という願いを口に出してしまうのでしょう。
それをストレートに表し、かつ直接「君」に頼んでいるのが最後のセリフとなっているように思えます。
君に恋をする
今まで君が泣いた事 はにかんだ言葉で話してよ
真っ黒な心の闇を白に染めてく
いつかは死ぬと決まっても あなたの事忘れられないの
欲望がこの静脈を崩れ落ちていく
崩れ落ちていく 涙を流す 朝まで踊る 恋をしていく
出典: 光のロック/作詞:山口隆 作曲:山口隆