Perfume最新アルバム「Future Pop」とは?
2018年8月15日、Perfumeが7thアルバム「Future Pop」をリリースしました。
このアルバム、Perfumeにとってはいろいろな意味で「最後のアルバム」になるんです。
といっても、Perfumeが解散するという意味ではありませんよ!
その理由を解説していきます。
Perfumeにとって「〇〇最後」のアルバム
Perfumeにとって「Future Pop」が「最後のアルバム」になるとは、どういうことでしょうか?
まず、Perfumeの3人は、かしゆかとのっちが1988年、あ〜ちゃんが1989年生まれなので、間もなく全員が30歳になります。
つまり、「Future Pop」は「Perfumeが20代の最後にリリースするアルバム」になるんです。
そして、「2010年代最後、平成最後、東京オリンピック前の最後」という意味でもあります。
つまり、2019年にはPerfumeがアルバムをリリースする予定はないということですね。
実際、前作「COSMIC EXPLORER」は2016年4月6日リリースですから、次のアルバムまで約2年4ヶ月が経っています。
ただ、2019年にPerfumeの新しいアルバムがリリースされる可能性もゼロではありません!
Perfumeの3人の活躍を、気長に見守りましょう。
「Future Pop」収録曲解説!
では、「Future Pop」の収録曲を全曲解説していきます!
タイアップ曲の場合は、その詳細もご説明しますね。
Start-Up
1曲目の「Start-Up」は、54秒のインスト曲です。
朝の光のようにやわらかく優しい、「これからの始まり」を感じさせるメロディですね。
電子音は控えめなので、中田ヤスタカとしては異色の曲と言えるかもしれません。
Future Pop
アルバム表題曲の「Future Pop」は、未来への希望が感じられる曲です。
といっても、21世紀の現在は、昔の人が思い描いた「夢のある未来」でしょうか?
世界からは戦争や災害がなくなりませんし、貧富の差も広がるばかりです。
飛ぶ車とタイムマシンはありませんが、確かに世界中の人と瞬時に会話できるようになりました。
でもそのせいでSNSの炎上やフェイクニュースが広がりましたし、最新テクノロジーも陳腐化します。
「Future Pop」では、未来が明るいとは限らないと認めた上で、「それでも夢は叶う」と歌います。
If you wanna
「If you wanna」で描かれるのは、女性の何気ない感情です。
キレイでいたい、愛されたい……でも、あなたはどうなの?
「あなたが私を愛したいなら」という気持ちが、「If you wanna」というフレーズで表現されます。
歌詞では多くが語られることはありませんが、だからこそ気持ちを深読みできるという面もありますね。
「If you wanna」は、サンスター「Ora2」のCMソングになりました!
TOKYO GIRL
「TOKYO GIRL」は日本テレビ系ドラマ「東京タラレバ娘」の主題歌です。
30歳を過ぎた女性たちが、「あの時結婚していれば……」などの「タラレバ」を愚痴るシーンが印象的ですね。
「TOKYO GIRL」でも、「東京タラレバ娘」の世界観が表現されています。
そのため、希望と期待に満ちていたこれまでの曲と比べると、やや気だるげな印象を受けますね。
「平凡を許してくれない水槽」という歌詞で、東京という都市が表現されています。
多くの人が行き来し、華やかな生活が保証されているかに見える東京。
でも実際には、田舎とはまた違った意味で同調圧力が強く、息苦しい場所でもあります。
東京で暮らす今はとても幸せで、将来も明るいはずなのに、なぜか息苦しい……。
Perfumeの歌い方からも、そんな窮屈さを感じてしまいます。
FUSION
NTTドコモとタイアップした楽曲が「FUSION」です。
ただのCMではなく、「FUTURE-EXPERIMENT VOL.01 docomo×Perfume 距離をなくせ」というドコモのプロジェクトですね。
そのためか、「FUSION」の冒頭では昔のファミコンのような電子音が流れます。
不気味にも聞こえるメロディの中から現れるのは……もちろん、Perfumeの3人です。
ですが、「FUSION」には大きな秘密があります。まずはドコモのTVCMをご覧ください。