逃げていたんだ 忘れたふりをして
何をしたって どうせ変わらないと
出典: REBEL FLAG/作詞:MARiA 作曲:toku
『魔法少女特殊戦あすか』の主人公あすかは過去の出来事で心の傷を負っています。
作中冒頭では、もうこれ以上傷つきたくないと魔法少女を引退し、一線を退いていました。
辛い過去を思い出さないように読書で紛らわすなど未だにその傷は癒えていないようです。
さらに、戦い続けても終わりがないことに絶望すら抱いていました。
この最初の歌詞は彼女のその時の状態を表現したものといえるでしょう。
立ち止まっていた過去を振り返って、その時思っていたことを語っています。
そんな内に閉じこもっていた彼女はやっと前を向こうと決意しました。
一体、どんなことがきっかけとなったのでしょうか。
辛い中でも良いこともあった
どんなに苦しい世界でも 優しい景色もあった
立ち止まってるだけじゃ 届くはずもない
未来をこの手で変えてみせる
出典: REBEL FLAG/作詞:MARiA 作曲:toku
それまで過去のネガティブな面しか考えていなかった歌詞の主人公。
しかし、ポジティブなこともあったと回想しています。
例えば仲間と過ごした時間や、彼女達との友情。
その思い出は主人公の心を癒していきます。
それは「平和」と言い表せるような穏やかな時間だったのかもしれません。
穏やかなその時間を恋しく思うけれど、今のままではもう一度それを得ることはできないのです。
そのことに気づいた主人公は前を向いて歩きだそうと決意します。
運命に翻弄されることの甘んじるのではなく、自分で切り開こうと…
君を思い出した
君の存在で強くなる
思い出した 1人じゃないこと
君と約束したこと
守りたい ただ1つの願い
それだけで私は 強くなれるの
出典: REBEL FLAG/作詞:MARiA 作曲:toku
一人では難しいことでも、仲間と力を合わせれば実現できることも。
主人公にも心強い味方がいたようです。
作中でいうと、あすかに対してくるみのような存在なのでしょうか。
あすかは「くるみのおかげで何度もピンチを脱することができた」と語っています。
彼女がいたから過酷な戦いの中でも「平和」を見出すことができていたのでしょう。
「君」との絆が歌詞の主人公である「私」の心の支えになっているのです。
また、「君」との会話、思い出には主人公の気持ちを前向きにする大きな影響力もありました。
この歌詞はオープニングテーマである『KODO』でも似た内容が登場しています。
(ぜひ、最後に紹介している『KODO』の記事から歌詞を確認してみてください。)
『魔法少女特殊戦あすか』では、各登場人物たちの関係にも注目して観ると良いかもしれませんね。
最後には希望が生まれた
終わりのない 険しい道も
きっと超えてゆける
あと一歩でも踏み出せたなら
届くかも知れない 目指し続けてた夢に
出典: REBEL FLAG/作詞:MARiA 作曲:toku
前向きな気持ちになった主人公は、どんな困難にも立ち向かうことができるパワーを感じています。
「どうせ何をしてもだめだ…」
そんなネガティブな自分を克服して、自分の中に可能性を見出しているのです。
ここで目標としているものは「平和」なのではないでしょうか。
それはかつて、過酷な戦いの中で感じた穏やかな時間でもあります。
「この時間がずっと続けばいいのに」
そう思ったことを実現させようと彼女は動きだしたのでしょう。
何に対して反乱?
タイトルである『REBEL FLAG』。
一体、何に対して「反乱」しているのでしょう。
歌詞の内容から解釈すると、それまでのネガティブな自分に対して「反乱」しているのだと思われます。
GARNiDELiA自身の「以前の自分たちから脱して前へ進もう」という気持ちも込められているのかもしれませんね。