イントロだけで泣ける「Désir」
ストリングスとピアノのやわらかい音色。ミディアムテンポの旋律。
GARNiDELiAの「Désir」は、イントロだけで涙が出るほどの名曲なんです。
特に「Fate/Apocrypha」ファンであれば、歌詞の「Fate」らしさに感激したはず。
今回は「Désir」の歌詞を中心に、この曲と「Fate/Apocrypha」の関係について解説していきます。
「Désir」は「Fate/Apocrypha」のED!
冒頭でも触れたように、「Désir」はテレビアニメ「Fate/Apocrypha」のエンディングテーマ。
「Fate/Apocrypha」は2017年に1期と2期に分けて放送されました。
「Désir」は1期目のエンディングテーマとして、物語を締めくくりました。
「Fate/Apocrypha」ってどんな作品?
「Fate/Apocrypha」はそのタイトルが示すように、あの有名な「Fate」シリーズ作品のひとつ。
「Fate」シリーズの正統な「外典」として書かれた東出祐一郎さんの小説が原作です。
「Fate」シリーズで描かれるのは、聖杯をめぐる7組の「魔術師(マスター)」同士の戦い。
聖杯を手にした人は、どんな願いでもかなえることができると言い伝えられています。
マスターたちはそれぞれの願いを叶えるために、過去の英雄を召喚し「英霊(サーヴァント)」として使役。
サーヴァント同士を戦わせ、最後の一組になるまで争うのです。
「Fate」シリーズでは通常、7騎のサーヴァントが登場します。
しかし「Fate/Apocrypha」では通常の倍である、14騎のサーヴァントが召喚されます。
本作では聖杯ではなく、大聖杯という、聖杯よりも強力な力をもつものを求めてマスターたちが争います。
「赤の陣営」と「黒の陣営」に分かれ、聖杯大戦がくり広げられます。
しかし「Fate/Apocrypha」の主人公は、人間でもサーヴァントでもありません。
もともとは聖杯大戦にあまりかかわりのなかった1人の「人造人間(ホムンクルス)」。
後にジークと名乗ることになる少年が、本作の主人公です。
願いを持たなかった少年がサーヴァントやマスターたちと出会い、とある願いのために戦うようになる。
そんな少年の成長と、サーヴァントやマスターたちが抱えた願いが胸に響く物語です。
本作のエンディングテーマを担当するにあたり、GARNiDELiAも気合たっぷり。
アニメ公式サイトでは、GARNiDELiAのプロフィールやコメントを見ることができますよ。
MUSIC | TVアニメ「Fate/Apocrypha」公式サイト
「Fate」シリーズ・TVアニメ最新作「Fate/Apocrypha」(原作 東出祐一郎/TYPE-MOON)が2017年9月30日より2ndクール放送開始!
タイトルの「Désir」ってどんな意味?
「Désir」はフランス語!
「Désir」はフランス語で「願望」という意味。
読み方は「デジール」です。
願いを叶えるために戦っていく「Fate/Apocrypha」にぴったりのタイトルですね。
しかしなぜ、フランス語にしたのでしょうか。
実は言語にも、「Fate/Apocrypha」らしさが表れているんです。
ジャンヌ・ダルクを意識
「Fate/Apocrypha」には、キーパーソンとなるサーヴァントがいます。
それがジャンヌ・ダルク。
フランスで15世紀に活躍した「オルレアンの乙女」として、数々の作品でモチーフになっていますよね。
「Fate/Apocrypha」のジャンヌ・ダルクは、聖杯大戦を取り仕切る「ルーラー」という役割で召喚されます。
彼女はマスターを持たない、例外的な立ち位置のサーヴァントです。
多くのサーヴァントが争う聖杯大戦を円滑に進めるため、大聖杯によって呼び出されました。
ジャンヌは主人公のジークと出会い、ジークに大きな影響を与えます。
そして彼女もまた、自身の願いを抱き、そのために戦うようになるのです。
本作のヒロイン、ジャンヌの母語であるフランス語。
それをタイトルに採用することで、より「Fate/Apocrypha」らしさが出ているのです。