PAELLAS

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最近、インディーズシーンで熱い注目を集めているPAELLAS。

初期においては大阪で活動していましたが、現在は東京に拠点を置く4人組のバンドです。

2009年に結成されているので、もう10年近いキャリアを持つことになりますね。

数回のメンバーチェンジを経て、現在は4人体制で活動しています。

パッと見た感じ、イケメンだけど強面のお兄さんぞろいなので、音楽もイカツイのかな……と思ったのですが、意外なほど繊細で洗練された音楽を奏でます。

昨年の9月にリリースしたミニアルバム『D.R.E.A.M.』からのリードトラック「Shooting Star」は公開後何と3日で10万回再生を突破。

大きな話題を呼びました。

ファッション界ではもうお馴染み!

ファッションに詳しい方の中には、どこかで聴いたことのあるサウンド……と思われた方もいるかもしれません。

それもそのはず、PAELLASはファッション界では名の知られたミュージシャンなのです。

というのも、2014年に老舗セレクトショップとして有名なUNITED ARROWSの動画企画シリーズの音楽を担当。

また2016年には、おしゃれなルームウェアやインナーで女性に大人気PEACH JOHNのCMにも、彼らの曲が起用されたんですよ。

まだ活動の拠点を大阪に置いていた頃、2012年にリリースした1stアルバム『Long Night Is Gone』に収録されている「Distance」という曲がそうです。

ちなみにこのアルバムをリリースした頃はバンド名の表記も現在と違い、The Paellasだったようです。

おしゃれで都会的なサウンドが、スタイリッシュさが求められるファッション関連の映像によく起用されるのも納得ですね。

「Echo」

ミニアルバム『Yours』収録曲

【Echo/PAELLAS】新進気鋭の○○が制作?!新ミニアルバム推し曲のMV解禁!歌詞もチェック♪の画像

今回ご紹介する「Echo」は、2018年3月7日にリリースされたばかりのミニアルバム『Yours』のリードトラック。

この曲のMVは、King GnuやWONKMVを手掛けている新進気鋭のクリエイター集団、PERIMETRONが映像制作を行っています。

PERIMETRONが手掛けたMVはこちら!

MVは、なんだかとてもシュールな内容。

ひとりの年老いた女性が登場します。

次々出される青いカプセルを飲み、病院か施設のようなところで暮らしている様子。

ところが赤いカプセルを飲むと、何だか少しおかしくなります。

まっすぐ線が引けなくなったり、青いパステルで化粧したり。でも楽しそうです。

線は引けなくても、絵を描き始めます。

そして、陽気に踊りだします。そしてもう一度青いカプセルを渡されると、錯乱したように叫んだり、枕を投げたり。

でも、落ちていた赤いカプセルを見つけると、枕の中の羽毛を引き出して、音楽に合わせて体をゆすって楽しそう。

その映像の間に、メンバーが歌ったり演奏しているシーンが挟まれます。

青い世界に閉じ込めら閉じ込められた老婆には、赤はさぞ鮮やかに映ったことでしょう。

「Eco」の歌詞

【Echo/PAELLAS】新進気鋭の○○が制作?!新ミニアルバム推し曲のMV解禁!歌詞もチェック♪の画像

ではここからは、「Echo」の歌詞を見ていきましょう。

まだ、強くはなれていない

寄りかかってくる
「いつか」の重みに 抗っている

かさばる感傷は
やさしさを通して
織り込んでいければ

これからもきっと
一緒に後ずさりして
一緒に掴んだりして

isolate 鳴らしたベル
ループしてecho echo
ほんとうと うその継ぎ目に
シロップを 注いでいこう

君が思うほど僕は まだ
強くなれてない
いついつかを重ね
今もぐるぐるしてる
君が思うほど君も
まだ 強くなれてない

だから hold on
hold on
hold on
hold on

出典: Echo/作詞:MATTON 作曲:PAELLAS

”いつか”は、誰の元にも必ずやって来ます。

別れであったり、死であったり、老いであったり。

遠いか近いかの差はあっても、いずれは向き合わなくてはなりません。

でも、辛い現実や嫌なことは直視したくないのが、人間の性でもあります。

その時までに強くなろう、覚悟を決めておこう。耐えられる立派な人間になろう。

そう思っていても、その通りにはなかなかいきません。

感情がどうしようもなくささくれ立つときもあるでしょうし、誰かに八つ当たりしてしまうこともあるでしょう。

そんな時、そばにいる大切な人を傷つけないように、優しさを忘れないようにしたい。

本当と嘘を白と黒で判断せずに、優しい嘘も受け入れられるように。

そうして、必ず来る”いつか”に為に強くなろうとしても、まだ十分じゃない。

まだ”いつか”は今じゃない。ずっとそう思ってきた。

だから、耐えるしかないのです。

強くなりきれていないから。

横たわっている
大きなものだけを
信じるのは もうやめた

同じ快感を
まずこの小さな部屋で 探り合っている

いつか絶対は
いずれにしてももう
持てないと知った

今だってそうさ
目がくらんだりもして
明日を恨んだりして

回想で 満たしたボウル
空っぽの echo echo
純粋は 枯れた場所でも
そばにいて 注いでいこう

出典: Echo/作詞:MATTON 作曲:PAELLAS