時には厳しく叱ってくれたね
喧嘩して口もきかなかったりしたけど
八つ当たりした日も 悲しませた日も
いつだって変わらずに愛してくれた
(※1 くりかえし)
出典: Mama/作詞:Kana Nishino・GIORGIO 13 作曲:Giorgio Cancem
母親は、子供が間違った道に進まないようするために心を鬼にして𠮟る時もあります。
しかし、母親からの厳しいアドバイスを素直に聞き入れない子供だって当然たくさんいるのです。
特に反抗期の頃は、親に対して生意気な態度をとってしまう傾向にあります。
そんな自分勝手な態度をとっていた子供に対して、愛を持って接してくれる母親。
大人になって思い返した時に、その深い愛情に感謝や申し訳なさを覚える人は多いのではないでしょうか。
子供から生意気な態度をとられたり、八つ当たりされたりしても愛し続ける理由。
それは、母親にとって子供が大事で尊い存在だからなのでしょう。
2番~ラストの歌詞
旅行中のガールトーク
ねぇママ 思い出してる
社会人になって少しでも
親孝行したくて誘った
母と娘の女子旅
止まらないガールズトーク
昔ママがモテた話
楽しかった大切な memories
出典: Mama/作詞:Kana Nishino・GIORGIO 13 作曲:Giorgio Cancem
2番の冒頭では、母親と旅行した時の話が綴られています。
大人になってから、母親に恩返しをするために旅行を計画。
その旅行先で、母親とさまざまな会話をした思い出が描かれていますね。
なんだか想像しただけでほっこりとするエピソードです。
親子で話す中で、明らかになった母親の恋バナ。
旦那には話せない遠い昔のモテ話を娘にすることができ、母親も大満足だったのでしょう。
母と娘だけの秘密の共有話ができて、より親子の関係が親密になったのかもしれません。
母親が「女の子」のように見えた理由とは
無敵のスーパーヒーローのように強くて
今までずっと大きく見えてたあなたが
まるで小さな女の子みたいに
無邪気に笑うから愛しかった
出典: Mama/作詞:Kana Nishino・GIORGIO 13 作曲:Giorgio Cancem
旅行のエピソードはまだ続きます。
楽しそうに話す母親を見て、自分が子供の時とはまた違った母親の印象を感じ取った娘。
子育てをしていた頃の母親は、自分を守ってくれて、時には正してくれる大きな存在でした。
しかし、自分と同等に恋バナをする母親を見て、まるで"一人の女の子"のように感じたのでしょう。
大人になってから、良い意味で母親に対する見方が変わったことが描かれています。
「ずっとそばにいてよ」という歌詞から感じること
ママ I love you
誰よりも可愛い人
いつまでもずっとそばにいてよ
ママ I love you
私もいつかなりたいよ
ママみたいに笑顔で溢れる人
出典: Mama/作詞:Kana Nishino・GIORGIO 13 作曲:Giorgio Cancem
母親の新たな一面を知ったからなのか、ここでは「可愛い人」という表現がされていますね。
大人になると時間の流れは早く感じるもの。
それに娘が自立した後は、親子で過ごす時間も一気に減ってしまいます。
自分を育ててくれた母親に恩返しをする時間だって限られているのです。
そのことに対して寂しさを覚えているのでしょう。
「ずっとそばにいてよ」という言葉には、そんな切ない思いが込められているように感じます。
親の大切さに気づいた時には、もう時間が限られている。
きっとそんな人はたくさんいると思います。
だからこそ、親孝行は早いうちからやっておくのが吉なのでしょうね。
親にとって最も嬉しいこととは…?
いつか私もきっとママになって
I’m gonna be stronger
そして伝えたい
ありったけの大きな愛を
just like you
ママ I love you
誰よりも優しい人
誰よりも勇気がある人
ママ I love you
私もいつかなりたいよ
(※2 くりかえし)
出典: Mama/作詞:Kana Nishino・GIORGIO 13 作曲:Giorgio Cancem
「I’m gonna be stronger」とは「私はより強くなる」という意味です。
いつか子供を持つことを夢見ている娘。
その夢が叶った時には、母親が自分に与えてくれたような愛情を子供に注ぎたいと思っています。
そして「just like you」とは「あなたのように」という意味です。
母親を目標にしている娘。
きっと娘のそんな思いを知って、きっと母親も嬉しいことでしょう。
大事に育ててきた娘が、こんなに素直で思いやりのある人になったこと。
実は、それが母親にとって一番の親孝行になっているのかもしれませんね。
おわりに
西野カナさんの「Mama」を聴いていると、母親の強さや優しさを感じることができますね。
母の日に贈る歌としてもぴったりといえるでしょう。
「母の日に贈る歌」といえば、他にもおすすめの楽曲がたくさんあります。
母親への思いを花束に託した歌詞が印象的な宇多田ヒカルさんの「花束を君に」。
実体験を元にして作られたコブクロの「蕾」。
母親への感謝の気持ちを描いた青山テルマさんの「ママへ」。
どれも心温まる名曲なのでぜひ聴いてみてください♪