刺激がなくなってしまえばすなわち関係はマンネリ化。

そうなってしまえば二人の関係が長く続かないということは、お互いにわかっていたのではないでしょうか。

つまり似た部分を感じるたびに、二人はいずれ来る別れを予感していたのではないかと感じさせられます。

別れてしまったけど…二人は似ているのだから

何も欲しくない
同じ気持ちでいることが愛ってゆうなら
いつかまた笑顔で出会える時がくると
信じて歌うよ

出典: 星空の下で/作詞:UKI 作曲:MAH

結果として二人は別れてしまいました。

しかし主人公は別れても尚彼のことを想っています。

そして主人公がまだ彼を想い続けているということは、それだけのことではありません。

彼と主人公は本当に似ていたのです。

主人公が彼をまだ想っているなら、彼も同じようにまだ主人公のことを想ってくれているはず。

別れたってお互いにそういう気持ちで居られるのなら、この先笑顔で再会出来る日が必ず来る…そんな内容がここでは歌われています。

同じことに感動し涙を流す二人

新しい映画を観て懐かしい風に乗る
君とならこの場面で同じ涙流しただろう

出典: 星空の下で/作詞:UKI 作曲:MAH

映画を観れば二人はいつも同じ場所で涙を流していたといいます。

同じことに感動出来るということも、二人の価値観が似ていることを表していますね。

そして彼が居なくなってしまった今でも、映画を観て涙を流すとそのことを思い出すという主人公。

感動したときにそれに共感を得られるというのは心地の良いもの。

きっと彼とならこの時間もより良いものに出来たと主人公は感じているのでしょうね。

泣きたいタイミングは同じなのに、そのとき彼は泣かなかった

ただ最後まで欲張りな雫を
君に預けてしまったの

出典: 星空の下で/作詞:UKI 作曲:MAH

この部分が表しているのは、泣きたいタイミングは同じはずなのに、別れのタイミングで泣いていたのは自分だけだったということではないでしょうか。

それはもちろん彼が悲しんでいなかったということではありません。

そのとき彼が一緒になって泣いてしまえば、別れはより悲しいものになっていました。

主人公をそれ以上悲しませないために、彼は泣かなかったのではないでしょうか。

その状況で一番辛かったのはきっと彼です。

主人公の「君に預けてしまったの」という言葉は、自分だけが泣いて彼には辛い思いをさせてしまったということのように感じます。

別れた後の彼への想いは恋愛感情ではない?

別れたことに対して後悔はないけど…

迷いはないのに
悲しみが音に響いて離れないから
いつかまた笑顔で出会える時がくると
星空の下で 歌うよ

出典: 星空の下で/作詞:UKI 作曲:MAH

ここで描かれているのは、彼と別れたことに対しては後悔していないけど、このまま関係が終わってしまうのは悲しいということ。

すなわち一番サビで表現されていた主人公の「彼をまだ想っている」という気持ちは恋愛感情ではないのです。

似た者同士の彼は確かに一緒に居て刺激的ではないかもしれません。

しかし恋愛の対象として見れないからといって、二人の縁を全く途切れさせてしまう必要はないのです。

「また笑顔で出会える時がくる」というのは、恋人でなくなっても彼とは笑い合える仲間で居られるということを表していたのですね。

「もう二度と繋がらない」そう繰り返していた日々が導いた答え

もう二度と繋がらない
望んでたようには
もう二度と戻れないと
繰り返してた日々に…

出典: 星空の下で/作詞:UKI 作曲:MAH