疾走感のあるメロディーと、儚く美しい歌声
『炎炎ノ消防隊 弐ノ章』のOP主題歌
今回ご紹介する楽曲は、Aimerさんの『SPARK-AGAIN』。
周囲を燃やし尽くすような勢いを感じる、情熱的で、エネルギーの溢れる楽曲です。
作曲は、有名アーティストの楽曲を数多く手掛けている飛内将大(とびない まさひろ)さんです。
飛内さんは、これまでにも数々Aimerさんの楽曲制作に携わってこられました。
楽曲の壮大なスケールに、「Aimerさんと飛内さんのタッグは最強!」という声もありますよ。
穏やかなAimerさんの楽曲も素敵ですが、疾走感のあるロックチューンも魅力的です。
また、今楽曲はアニメ『炎炎ノ消防隊 弐ノ章』のOP主題歌に起用されています。
彼女の魅惑的な歌声に痺れますし、アニメの世界観とも絶妙にリンクしていますよ。
アニメを見てから楽曲を聴くと、より楽曲を深く感じられますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
映画のようなMVにも注目!

楽曲のMVも必見で、まるで映画のような壮大な世界観に圧倒されます。
MVでは、炎を操る力を持つ少女が自分の力と葛藤し、立ち向かっていく姿が描かれています。
少しダークな世界観・演出で、ファンタジーやSF作品を見ているような美しさがありますよ。
なんと『炎炎ノ消防隊』に登場する、怪物”焔ビト(ほむらびと)”との戦いを思わせるシーンも。
漫画やアニメの世界観とはまた異なる魅力があり、こちらも話題になっていますよ。
信じるものがあるから
心の炎を燃やし続ける
失くしたものばかり
残したこの火種は離さない
離さないから ずっと
曖昧 物語 正解なんてなくたって
踏み出すようになれたら
出典: SPARK-AGAIN/作詞:aimerrhy・thm 作曲:飛内将大
主人公の森羅 日下部(しんら くさかべ)は、幼いころに母と弟を失いました。
焔ビトが原因となって起こった事故によるもので、彼自身も炎を操る力を持っています。
森羅は、自身に宿る力が原因で周囲から疑われ、非難されることもありました。
幼いころのショックが大きく、感情を上手くコントロールできない一面もあるのです。
辛い過去を抱えて、正解が分からなくても、彼は信じたもののために立ち向かっていきます。
困難の中でも、大切な人を守りたいというメッセージが込められているのではないでしょうか。
迷うこともあるけれど
「どうかしてる」って言うけど どうにかしてあげるよ
どうなったらいいかさえ わからなくなるけど
夢がその隣で覚悟を決めたなら
疑うものなんて何もなくなるから
出典: SPARK-AGAIN/作詞:aimerrhy・thm 作曲:飛内将大
このパートでは、前に進んで行く過程での、”迷い”が描かれています。
先へ進むほどに、明らかになっていく真実に戸惑い、迷うこともあるのでしょう。
迫りくる未知の危機に、どうしたらいいか分からなくなることもあるのです。
それでも、希望や夢のために立ち向かい、懸命に戦おうとしているのでしょう。
そして、もしその夢が断たれたように思えても、心に炎を宿している限り可能性はあります。
未来が見えなくなっても、僅かでも信じられるものがあれば、また前を向けるのです。
真実さえも、燃やし尽くしていく
火花散って 火蓋切って 白か黒も灰にかえるまで
とびきりの王冠(クラウン)なら手に入れたい
風を切って 君のほうへ 1 か 8 か 0 に変えるまで
ふさぎ込んだ道化師(クラウン)なら 森羅万象 はじまんないよ
灰も焦がすよな愛をみせるから I just spark again.
出典: SPARK-AGAIN/作詞:aimerrhy・thm 作曲:飛内将大
この先に待ち受けるであろう、困難や過酷な現実。
そして隠された真実でさえも、燃やし尽くすような強い決意があるのでしょう。
また、このパートでは王冠と道化師という2つのワードが対になっている点も目を引きます。
英語のスペルでは1文字違いの”クラウン”という言葉ですが、まさに表裏一体といえるでしょう。
また、新羅万象という言葉には”新羅”と、後に描かれることとなる弟の”象”が描かれているのです。
物語における2人の関係性にも注目して聴きたいポイントとなっていますよ。
3行目の歌詞に登場する数字は、新羅の所属する”消防隊”の番号と関連しています。
キーワードとなる数字と、一か八かというダブルミーニングを使っているところがたまりません。