Aimerのデビューシングル収録「六等星の夜」
人気歌手「Aimer」は今やオリコンの音楽ランキングなどでも楽曲が上位にランクインするほど高い支持を集めています。
そんな彼女がデビューシングルとして出したCDの中に収録されている「六等星の夜」が注目されています。
眠れぬ夜に聴きたい曲
「六等星の夜」は曲調がしっとりとしたバラードで、「夜」を歌うのが得意なAimerのデビューシングルを飾るにふさわしい曲となっています。
「◯等星」というのは数が少ないほど明るく、よく見えるものです。
6等星というのは光が強く見つけやすい1等星や2等星とは明るさの面で異なり、星がしっかりよく見える環境において、視力の優れた人がかろうじて見ることができるほどの光の弱い星のことを指します。
「六等星の夜」は楽曲全体通して聞いても静かなバラード曲なので、眠れない夜に聞くと夜のしっとりとした雰囲気と相まってより深く世界観に浸ることができるでしょう。
同時収録曲も人気
Aimerのデビューシングルには「六等星の夜」が収録されていますが、収録曲はこれだけではありません。
一緒に収録されている楽曲のうち「悲しみはオーロラに」も「六等星の夜」同様にしっとりとしたバラードですが、孤独を感じながらも希望をもって朝を待ち望んでいるような描写が印象的です。
そしてもう一つの収録曲が「TWINKLE TWINKLE LITTLE STAR」です。
この曲は日本では童謡「きらきら星」として知られています。
アニメ「NO.6」の主題歌に起用
Aimerの楽曲はアニメの主題歌に起用されることが多いのですが、「六等星の夜」も例に違わずアニメのエンディングテーマとなっています。
そして、「六等星の夜」がEDとして採用されているのは、「NO.6」というアニメです。
この作品は理想都市「NO.6」で過ごす少年が謎の少年と出会い、NO.6にある裏の秘密を探っていくというファンタジー系の物語となっています。
アニメとしても人気の高いこの作品の原作は「バッテリー」で知られるあさのあつこによるSF小説で、海外進出も決定している人気作品です。
登場する二人の少年を静かに応援するような柔らかなバラードに仕上がっているので、アニメともぴったりマッチする楽曲に仕上がっています。
本人曰く「聞く人によって意味が異なる曲になってほしい」
この楽曲はしっとりとしたバラードですが、はっきりと悲しさを歌っているわけでもなければ、だからと言って幸せな歌というわけでもありません。
幸せを歌ったものではない
この楽曲はしっとりとした雰囲気に仕上がっていて温かい気持ちになれる曲ではありますが、「幸せを歌っているわけではない」とAimer本人が語っています。
夜の深い闇に包まれながら孤独を感じ、誰かにそばにいて欲しいというようなニュアンスで歌詞が紡がれています。
暗い夜闇に包まれて、どことなく不安な気持ちを抱えてしまうことがあるという人もいるのではないでしょうか。
そのように夜に浸りながら悶々と何かを考えているような、そんな眠れぬ夜の状況を描いているのだと思います。
悲しいだけの曲でもない
幸福感を感じているような楽曲ではありませんが、だからと言ってただ暗い気持ちになるわけでもないのがこの曲の不思議なところです。
Aimer本人も「悲しいだけの曲ではない」と語っているように、曲を聴いていると何だか温かい気持ちになれるのも事実です。
歌詞の端々に「明日を照らしてくれる」や「気づいてくれてありがとう」「あなたに出会えた」などのポジティブなフレーズも盛り込まれているからでしょう。
そのため、全体を通して柔らかな希望が見えるような雰囲気に思えるのです。
歌詞には真逆の言葉が意識的に盛り込まれている
Aimerの楽曲は彼女自身が作詞を努めているものも多く、印象的な歌詞が魅力です。
中でも今回紹介している「六等星の夜」は、『意識して「真逆の言葉」を閉じ込めた』とAimer本人が語っています。