【ズル休み】の歌詞を徹底考察

隠れた名曲

【ズル休み】は何故名曲なのでしょうか?

それはリアルに働く私たちの心に訴えてくるからかもしれません。

この歌詞の主人公は独身のサラリーマン男性

会社の帰り道の光景から始まりまります。

物寂しい彼の心情と、物で溢れる便利なコンビニエンスストアの対比がより寂しさを引き立てています。

槇原敬之さんの歌詞は情景を使った心理描写がとってもうまく演出されていますね。

では具体的に歌詞をみていきたいと思います!

便利だけど足りない物

帰り道のコンビニは
なんでも揃ってるけど
二人を元に戻す
接着剤はないらしい

出典: ズル休み/作詞:Noriyuki Makihara 作曲:Noriyuki Makihara

コンビニとはコンビニエンスストアですが、その名の通り「便利なお店」。

コンビニは私たちの豊かさの象徴でもあります。

しかしそんな便利な世の中でも人間関係を修復するものは売っていません。

お金を渡す、という方法もありますが恋愛だったらどうでしょうか?

やはりお金では本当の人付き合いには限界があるのではないでしょうか?

この歌詞から、主人公の豊かな社会に対する心の虚しさが伝わります。

恋人と別れてしまったのは何故?

日曜出勤から
疲れて戻る僕は
ひとりぼっちの詰まった
袋を片手にドアを開ける

出典: ズル休み/作詞:Noriyuki Makihara 作曲:Noriyuki Makihara

主人公は日曜日も出勤をする会社で働いています。

大変疲れていそうですね。

今ではワークライフバランスという考え方も台頭し休日を大事にする風習もできています。

そんな今からみるとちょっと不思議に思う人もいるかもしれません。

しかし、まだまだハードワークを余儀なくされる人もたくさんいるのも現実です。

主人公は休みが取れないほど忙しくて恋人に別れを告げられれてしまったのではないでしょうか?

「がんばって働いていればついてきてくれるはず。」そんなことを彼は思っていたのかもしれません。

愛を育むのは全く難しい。

勤勉で実直、だけど気持ちを伝えるのが苦手。

そんな不器用な主人公像が浮かびます。

大切な人への想い

消せない留守電

留守電の点滅
四件は友達の声で
残りの一つは一体
なんて呼べば僕は救われるの?

出典: ズル休み/作詞:Noriyuki Makihara 作曲:Noriyuki Makihara

帰った部屋で点滅している留守番電話を見る主人公。

留守番電話に入っているのは友達と誰なのでしょうか?

元恋人でも、まだ元とは思いたくない。

終わった恋を確認するようで怖い。

どうすれば自分が救われるのかわからない辛い状況が伝わります。

「救われる」という言葉が絶望的な主人公の心境を描いています。

この留守電はいつ入ったものなのでしょうか?

何か忘れ物をとりに行きたいなどの内容だったりするのでしょうか?

他人行儀な内容を聞くのも終わった関係を再認識させられて辛いですよね。

必ず愛されているという願い

人は必ず誰かに
愛されてると言えるよ
だって僕は今でも君を
とてもとても好きだから

出典: ズル休み/作詞:Noriyuki Makihara 作曲:Noriyuki Makihara