アルバム【SELF PORTRAIT】収録曲
これまでシングル化されてないけど傑作!
【MILK】は槇原敬之さんの楽曲のなかでも控えめな存在かもしれません。
数々の傑作が生み出された1990年代の楽曲でありながら、2020年春現在もシングル化はされていないのです。
そしてこの楽曲は【SELF PORTLAIT】というアルバムに収録されています。
このアルバムの説明はこちらをご覧ください。
『SELF PORTRAIT』(セルフ ポートレート)は、槇原敬之の通算4枚目のスタジオ・アルバム。1993年10月31日発売。発売元はワーナーミュージック・ジャパン。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/SELF_PORTRAIT_(槇原敬之のアルバム)
このアルバムが一番好き!というファンの方も多いほど、槇原敬之さんの魅力が詰まった1枚です。
今でも人気の高い【No1】や【彼女の恋人】などいくつかのシングル曲が収録されています!
みずみずしい感性が全ての楽曲に通底しています。
じわじわ温まります
【MILK】は友達同士のあたたかい友情を描いた楽曲です。
この楽曲を聴いて励まされてきたというファンの方もとても多いです。
派手さやキャッチーなフレーズなどはどこにもなく、地味に感じる人もいるかもしれません。
しかし、時代が変わっても心に響くフレーズが健在しているのです。
時間が経つほど味わいが増していく魅力があります。
日常のスピードの中でというより、疲れて立ち止まった時に聴きたい楽曲。
「なんか疲れたなぁ〜。」
そう思ったら是非聴いてみてください!
あなたを癒し、再び戦う力を、もしくは戦わない勇気をくれることでしょう。
それでは歌詞を見ていきたいと思います。
夜の来訪者
どうしても
こんなに遅くたずねてごめん
なんとか一人でやってみたけど
どうしてもうまくいかなくて
とてもとてもこわくなってしまった
出典: MILK/作詞:槇原敬之 作曲:槇原敬之
主人公が夜に友人を訪ねています。
玄関先で、とても申し訳なさそうに謝ってる様子です。
就寝前のくつろぎの時間を過ごしていた友人も、さぞ驚いたことでしょう。
よっぽどのことがないと、人を頼るのって難しいのではないでしょうか。
だから主人公も、きっと自分で乗り越えようと限界まで頑張ったのだと思うのです。
でもやれることは全てやったのに、何も変わらない。
そんな時に彼は絶望を感じてしまったのではないでしょうか。
日本には「親しき仲にも礼儀あり」ということわざもあるほどです。
きっと主人公は行こうかどうしようか、さんざん迷ってここに辿りついたのだと思います。
自信が崩れる
人に負けないものが僕には
一つだけでも一つしかなくて
必死にそれを守ってきたけど
あきらめそうになったんだ
出典: MILK/作詞:槇原敬之 作曲:槇原敬之
主人公は、普段は明るくて楽観的な人なのだと思うのです。
その理由は、自分の強みを知っていてそれで戦っていこうとしていたから。
最初から自信がなければ、崩れることもないのではないでしょうか。
もしかしたら、そもそも自信はなくて「僕はこれしかできないからな。」と思っていたのかもしれません。
それでも、その「できること」に対しては自信を持っていたのでしょう。
自分の夢として、自分の力を信じて生きていこうと思ったけどうまくいかない。
この先真っ暗で何も見えない、もうやめたほうがいいのかもしれない。
終わりのない問いに苦しんでいる主人公の姿が見えます。