15周年記念盤にカップリングベストアルバムがリリース!

『春が来てぼくら』のカップリング曲『ラディアルナイトチェイサー』

UNISON SQUARE GARDEN【ラディアルナイトチェイサー】スタジオライブ映像を徹底解説!の画像

2019年はUNISON SQUARE GARDENが結成して15周年にあたる年。

それを記念してB面集ベストアルバム『Bee side Sea side 〜B-side Collection Album〜』が2019年7月3日にリリースされます。

『ラディアルナイトチェイサー』はその中に収録が予定されている曲の一つ。

ベストアルバムのリリースに先駆けて同曲のスタジオライブ映像が公開されました。

今回はそのスタジオライブ映像を解説するとともに、歌詞にもフォーカスしていきたいと思います!

それではまず、本題のスタジオライブ映像から見てみましょう。

スタジオライブ映像をチェック!

スタジオと思えない熱気

お互い向かい合う形のフォーメーションを取っているメンバー

青白いライトアップがクールな印象を与えます。

演奏が始まると疾走感のあるメロディーに合わせて、カメラが縦横無尽に動き回る!

スタジオでの収録ですが、各メンバーの熱気はライブ並みのものを感じますね。

ベース・コーラスの田淵智也さんはハイテンションなパフォーマンスを見せてくれます。

自身が作詞・作曲したものなので思い入れもひとしおでしょう。

B面集が発売されるにあたり、週に一曲づつスタジオライブ映像が公開予定となっています。

全5曲が予定されているこの企画の最初の曲が『ラディアルナイトチェイサー』でした。

公開時間にファンが動揺!?

実は『ラディアルナイトチェイサー』のスタジオライブ映像が公開された時、ファンはあることに戸惑いました。

それは、夜の20時に公開されたということ。

一見、なんのことはない話に思えますが、今までUNISON SQUARE GARDENが映像をYouTubeにアップする時間帯は、いつも深夜だったんです(笑)

YouTubeのコメント欄は曲の感想以外にそのことに言及しているものがチラホラ…

熱心なファンの方は動画がアップされた時の通知に驚いたようですね。

こうしたファン同士のちょっとした盛り上がる話題もバンドカラーをうかがわせる出来事だな、と感じました。

さて、スタジオライブ映像をご覧いただきましたが、次からは歌詞について解説していきたいと思います。

歌詞を解説!

神様クエスチョンとは?

突如舌を出す神様question 集合知 てんででたらめ
なってませんから不徳の極み その判別はお前がダサいだけ

ふんぞり返るは神様question 科学的チャートも虚しい
最後のhopeは祈りの調べ? 手ぬるい それじゃダブツが忍び寄る

出典: ラディアルナイトチェイサー/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

全知全能であるはずの神様ですが、その知識はまったく当てにならない。

だから「神様?」というふうに後ろにクエスチョンマークをつけて、皮肉っているのではないでしょうか。

「不徳」には「人徳がそなわっていないこと」、「人の道に反する不道徳であること」という意味があります。

そんな風に神様?から決めつけられてしまったようですが、少々荒い言葉で反論。

この神様のような誰かは的外れなことを言って、主人公の怒りを買っているようです。

それでも偉そうにしている神様?。分析などもして、説得力を出そうとしているようですが全く意味をなしていません。

祈って希望を見出そうとしているものの、それでは甘いと痛烈に批判。

「ダブツ」が何を表しているかは不明ですが、南無阿弥陀仏(なみあみだぶつ)の陀仏(だぶつ)なのではと思いました。

陀仏(だぶつ)は阿弥陀仏(あみだぶつ)の略で、仏様のこと。阿弥陀如来とも言います。

御陀仏 (おだぶつ) ということもありますが、「御」をつけると物事がダメになったり、死んでしまうことを表すことに。

神に対抗する存在として仏を登場させたのでしょうか?

真意は分かりませんが、この歌詞では祈るだけでは上手くいかないと思っていることが伝わります。

禍々しいものって?

禍々しい 禍々しい 禍々しいけどどうやらさ
フィクションじゃなさそうだね どうしようかな

ラディアルナイトチェイサーが僕らの日常を壊してく
有識勢が群れても 解析さえ滞ったまま Oh NO
とりあえず初手はこれが限界
目が覚めるまでそっとしといて欲しい

出典: ラディアルナイトチェイサー/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

ここでまたインパクトのある言葉が登場。

小説や映画の中の出来事のように現実味がない、と感じることが主人公の身には起こったようです。

ちょっとひるんでいるような気もしますが、現実を受け止めた主人公は「どう対処しよう?」と思案を始めました。

タイトルにもなっている「ラディアルナイトチェイサー」とはどういう意味でしょうか。

日本語に訳すと「放射状の夜の追跡者」となります。

なんだか物騒ですが、エヴァンゲリオンの使徒のように我々に襲い掛かる謎の生物が思い浮かびました。

この追跡者はまだ眠ったままの状態。

それをどうにかしようと有識者会議が開かれますが、追跡者の正体も掴めません。

刺激を与えるよりも今は放置しておいた方が良いようです。