「CREATURE」について
通常「CREATURE」は化け物や怪物など、不快にさせる恐ろしい生き物のこと。
マキシシングル『BLØOD THIRSTY CREATURE』が"血に飢えた怪物"という意味で、収録されている新曲「BLØOD」と「CREATURE」はどちらも作詞、作曲をした葉月さん自身を歌った曲。
その中で今回の楽曲「CREATURE」は、人間の中に潜む怪物で「自分の中の怪物」という意味があるそうです。
「BLOOD」と赤の世界観で繋ぐMV
今回「CREATURE」のMVを手掛けたのは、大喜多正毅さん。
過去にASIAN KUNG-FU GENERATION の「スタンダード」「ブラッドサーキュレーター」、Mr.Children の「Sign」、「HANABI」など多数のアーティストのMVを手がけています。
lynch.の持つイメージ"黒"の強調と共に照明やギターのエフェクターなどの"赤"を強調して「CREATURE」と「BLØOD」の共通した世界感をスタジオライブの中に表現しています。
「CREATURE」・・・自分の中に潜む怪物とは?
一見、荒唐無稽な言葉遊びとテーマに沿ったような葉月さんらしい「CREATURE」の歌詞ですが、この中に秘められているのは「自分の中の怪物」。
後先を考える事なく"バンドで生きていく"と決めたらすぐに高校を中退、「才能がないなら死んでもかまわない」という若い頃の自分の姿を描いているそうです。
葉月さんが絶妙に絡めるエロス的な表現で今もその若い自分の怪物と共存している、リスナーであるファンを猛毒で感染していくという意味。
収録『BLØOD THIRSTY CREATURE』について
リードトラックは「CREATURE」ですが、1曲目に収録の「BLØOD」も作曲当初はリード曲と考えられていたほどの完成度の曲です。
激しくまさにlynch.のサウンドを代表したような曲である「BLØOD」に対して、今までのMVになかったテンポ感や印象から「CREATURE」となったようです。
「BLØOD」は自分自身の"血"
はじまりのドラムからへヴィ&ラウド、シャウトもかなりの比率を占める「BLØOD」はまさに本来の”lynch.”という楽曲です。
全英詩ですが、憧れていても自分は自分でしかなくて、言い換えると誰も自分になることはできない自分自身の"血(BLØOD)"というプライドの曲。
日本のロックシーンの伝説的バンド「BOØWY」のバンド名に使われている「Ø(ファイ)」は"何にも属さない"という意味があります。
自分だけのものであり他の何にも変わることのできないという意味がタイトル「BLØOD」のØに込められているようです。
3曲目は3度目の再録曲
2007年にリリースされたインディーズ時代3枚目のアルバム『THE BURIED』収録の「the whirl」の再録バージョン。
最初の収録は、2005年リリースのミニアルバムで、それから13年たってもアレンジほぼなく古さを感じない楽曲のセンスは葉月さんのセンスを感じます。