主人公は表向きは恋愛に対してガツガツ積極的ではないふりをしています。
見た目もきっとおとなしく見られるタイプなんじゃないでしょうか。
でも、過激な妄想をしている投稿をSNSで見つけるとつい、お気に入りに加えてしまう。
自分が毎日、妄想している内容と同じような内容だからです。
中身は肉食系…という事実が明らかになります。
恥ずかしがり屋な性格のようですが、SNSでは少し素直になれる男の子のようですね。
そんな主人公はSNSで出会ったのか、ついに待ち望んでいた恋に落ちることになります。
その驚きの相手とは…?
出会った相手は意外な人物
愛すれば愛するほど 相反する衝動
硬くなってる?バレてんだよ
言わせんな!恥ずかしい
男なら 男なら やることはただひとつ
ギシギシ疑心暗鬼な心湿らせて
出典: わいふぁい暴想ボーイ/作詞:れるりり 作曲:れるりり
主人公は相手を大事にしたいという気持ちとは裏腹に、めちゃくちゃにしたいという気持ちを抱いています。
男性なら共感できる歌詞かもしれませんね。
理性と本能の板ばさみにあっている状態とも言えるでしょう。
「相手にもし嫌われたらどうしよう…」
そう思うと自分から行動することもためらってしまう主人公。
恥ずかしがり屋なのはもちろんですが、臆病な性格でもあるようです。
強気なセリフもあるので、恋愛に関しては特別に奥手になってしまう性格とも受け取れそうです。
そんな主人公へ「男だろ!覚悟を決めろ!」とうながす人物が登場します。
ここまで曲を聴いた方なら「あれ?」と何かに気づくことでしょう。
鏡音レン& Fukaseが掛け合っているので、主人公もその相手も性別は男性なのです。
つまり、同性同士の恋愛を歌った曲というわけですね。
誰になんて言われたって構わない
わいふぁい soy ファイ
てててい Yeah ソイヤサッサ
滅茶無茶に抱きしめ合おう
誰になんて言われたって構わない
全部全部飲み干しちゃって
わいふぁい soy ふぁい
てい ソイヤサッサッサ
出典: わいふぁい暴想ボーイ/作詞:れるりり 作曲:れるりり
想いが通じ合った2人は熱い夜を過ごすことに…
他人の目が気にならないほど惹かれあっているようです。
かわいいオノマトペでごまかされていますが、多分、実際にしていることは過激なんじゃないでしょうか。
タイトルにもなっている「わいふぁい」はもちろん「Wi-Fi」のこと。
自宅に設置すれば複数台のデバイス(PC、スマホ)をインターネットに繋げることができる機器です。
1番の歌詞だけでは「どうしてWi-Fiなの?」という疑問がわくでしょう。
2番の歌詞を読むことで、その疑問は解決します。
それでは、もう一人の主人公の歌う歌詞を見てみましょう。
絶食系男子サイド
自己主張が激しい男の子
既読もつかないほど
ドン引き自己アピールは欠かせない
欲情したボスゴリラ並に
今日もビンビン電波良好です
出典: わいふぁい暴想ボーイ/作詞:れるりり 作曲:れるりり
1番の主人公と違い、こちらは恋愛に対して積極的な男の子。
とにかく押せ押せとばかりに色んな相手を口説いているんじゃないでしょうか。
でもあまりに自己主張が激しいので無視されているようです。
やはり2番の主人公も頭の中は妄想でいっぱい。
失敗しても、メールなどで見境なしにアタックを繰り返します。
どれだけあきれられても「これが自分だし」と開き直っているような潔さも感じますね。
サバサバした性格なのかもしれません。
絶食系男子!?
絶食系男子脳
ストイックな青春捧げてる
汗臭い筋肉ツイートは
とりあえずファボりまくります
出典: わいふぁい暴想ボーイ/作詞:れるりり 作曲:れるりり
1番の「草食系」に対して、2番の主人公は「肉食系」ではありません。
「絶食」は“本当は食べたくて仕方ないけれど我慢している”といったイメージです。
恋愛に飢えているけれど、彼には打ち込んでいるものがあります。
おそらく、何かのスポーツなのではないでしょうか。
体育会系男子といったジャンルに属するのかもしれません。
自分と同じように「絶食」して、己を鍛えているような投稿にはつい共感してしまうのでしょう。
ついついお気に入りのボタンを押してしまいます。
そうやって恋愛に縁の無い自分を慰めているのかもしれませんね。
そんな彼にも劇的な出会いが訪れます。