偶然、それとも…?
丁度、彼女が彼の事を思い出した時に電話がかかってきました。
なぜこの同じタイミングだったのでしょうか?
きっと、2人には「雨」という共通のキーワードがあったのではないでしょうか。
「雨が降ると寂しくなる。」過去にそんな事を言いながら連絡を取り合っていた様子が浮かんできます。
または、本当に同じタイミングで、お互いに同じ空を見ていないかな…と思ったのでしょうか。
とにかくただの偶然ではなく、共通の思い出があったり、考え方が似ていた2人ゆえのタイミングだったのでしょう。
まるでテレパシーみたいですね…。
そんなに身近な存在なのに、離れなくてはいけない状況だったようです。
こらえた涙
「またいつか会おう」なんて 叶わない約束して
簡単にうなずかないで
涙こぼれちゃうから
出典: 君に会いたくなるから/作詞:西野カナ・加藤哉子 作曲:Jeff Miyahara
彼にとっても大事な元カノです。
彼は彼女の声から、本心に気が付いたようです。
優しすぎてもいけないし、冷たくしすぎてもいけない…。
なんとか考えた末出てきた言葉は少し芝居がかってしまったようです。
「落ち着いたらまた会おうよ。」
そう言わずにはいられなかったのでしょう。
しかしその言葉も彼女の心に深く刺さります。
もう会わないくせに…。
本当に会いたいからこそ、そんな簡単に言って欲しくはなかった。
会いたいって言ってしまいそうだったから。
もしかしたら、本当に涙を流したのかもしれません。
でも電話では気が付かれないように気丈に振る舞っていたのでしょう。
言葉は交わさなくても
言葉とは反対の事を考える2人
手をつないだり 抱きしめあったり
そんな日がずっと続くと思っていた
どうして?今二人終われない電話に戸惑ってる。
出典: 君に会いたくなるから/作詞:西野カナ・加藤哉子 作曲:Jeff Miyahara
ただふと思い出して、久しぶりに会話をしただけなのに変な感じになってしまいました。
表面とは全く正反対の裏の気持ちをお互いに読み過ぎてしまったからでしょう。
「何で別れちゃったんだろう?」
改めてそんな考えが頭をよぎります。
「このまま、電話を終わらせていいのかな?」
とうとう2人とも戸惑いだしてしまったようです。
2人の結末は?
お互いに戸惑いながらも会話をするシーンが描かれたこの楽曲。
どことなく両方とも未練が残っている事がわかります。
今にも溢れ出しそうな感情を抑える事しかできない苦しさ。
そんなに思い合っているなら、今度こそ上手くやれるのではないでしょうか…。
彼女が選んだ道
きっとこの2人は、このまま距離を置いて二度と元に戻る事はないと思います。
それは、こんなに苦しい思いをしながらも彼女は前に進みたいと必死だから。
この電話も、涙を流していたかもしれませんが、そんな素振りは全く見せませんでした。
そして、何事もなかったように電話を切ったのでしょう。
辛いけど、この苦しさは自分のため。
きっとこの彼女は、常に前向きで明るく真面目な性格なのでしょう。
決して過去を振り返るような事はしません。
もっと輝く未来に向かうため、この悲しみも乗り越えようとする意思を感じます。