君との関係から抜け出すことができない主人公。後戻りできないところまで踏み込んでしまいました。

報われないとわかっていても願ってしまうのは、いつか君と結ばれる未来。

少しばかりの可能性にかける思いがあるのでしょう。

女慣れしている君

君はこれまでに主人公含め、多くの女性を口説き落としてきたのでしょう。

女性の扱いはお手の物。ここでは慣れた様子で女性を惑わす男性の様子が描かれていました。

メッセージだって

送られてくる 言葉たちは 色鮮やかな嘘 慣れた返信

出典: sleep/作詞:マオ 作曲:御恵明希

まずは君からの連絡。やり取りするメッセージは甘い言葉で埋め尽くされているのでしょう。

しかしそれは中身などないハリボテ

主人公は真相に気が付いていますが、これに騙されてしまう女性も多いに違いありません。

ベッドでの行為だって

その器用な指先で 今日も誰か 喜ばせるの
そして 悲しませるのね 痛いよ

出典: sleep/作詞:マオ 作曲:御恵明希

ベッドの上でも女性を魅了し続ける君。

たくさんの女性と付き合ってきたからこそ、どうやったら相手が喜ぶか知り尽くしているのです。

最初のうちはそのテクニックに酔いしれるだけかもしれません。

しかしそれが多くの女性との関係を通して得たものだと気が付いた瞬間、悲しさに包まれてしまうのでしょう。

そこまでして

君に嫌われないように

最低な夜は 越えるから こちらにもお願い
それの為に しがみつく
できるだけ長く 続くように それ以上 求めない
困る顔が ただ 怖くて

出典: sleep/作詞:マオ 作曲:御恵明希

たくさんの女性と関わってきたからこそ手に入れたであろうこれらのスキルに騙されているだけ…。

主人公はそう気が付いているようですが、それでも相変わらず彼から離れることができません。

多くの女性に同じことをしているとわかっていても、一時的なものだとわかっても、その目を自分に向けたいのです。

そうはいっても、自分の気持ちを押しつけるようなことはしません。

君との関係は常に綱渡り状態。君が飽きれば捨てられるでしょうし、君が嫌になれば見放されるでしょう。

だから3-4行目にある通り、綱から落ちないように必死なのです。

君を困らせないように、君に面倒だと思われないように、顔色を窺いながら必死にしがみつきます。

君にこだわる理由