いよいよ、曲のサビ部分に入っていきます。
元々不安定な感情が、更に混沌としていく様子をご覧ください。
相反する言葉を紡ぐ
苛立ち 増し 鳴け 未来 不安 見て見ぬフリの危険
カルネアデスの板みたく 究極の二択で
出典: みすふぃっとらゔぁーず/作詞:GESSHI類 作曲:syva
サビに入り、どんどん感情が不安定になっているような印象を受けます。
「未来・不安」、「見て・見ぬ」といった相反する言葉を並べていることから、相当取り乱しているのかもしれません。
ちなみにこの歌詞に出てくる「カルネアデスの板」。
こちらは「死の危機に瀕しているAとBのどちらかしか助けられない場合どちらを助ける?」など究極の選択を求める問題として有名です。
ここでいう選択とは、恐らく死ぬ=ちぬかちなないかだと考えられます。
病み気の彼女たちが「ちにたい」と考えるのは日常茶飯事。
「ちぬかちなないか」という究極の2択すらも常に頭に存在しているということを歌い上げています。
死さえも厭わない覚悟
ゲシュタルト崩壊?なに? アンバランスで異様はっぴー
覚悟決めて飲み干し。
出典: みすふぃっとらゔぁーず/作詞:GESSHI類 作曲:syva
ゲシュタルト崩壊。
今まで自分の積み上げてきた物事や、はたまた命がどうなってもいいというようなニュアンスでしょうか。
すぐに病んで怒るアンバランスな自分さえも愛おしく思い始めているのかもしれません。
はっぴーというワードからも、この状況を悪く思っていない、むしろ幸せに感じてすらいることが読み解けます。
このまま吹っ切れたように2番に入っていきます。
自信の無さが露呈する
2番に突入すると、更に病み感が増していきます。
吹っ切れた主人公は、一体何を思っているのでしょうか。
難しい言葉を並び立てていく
オノマトペ的 羅列で 標的 敵認識 らんちき敵視
早口言葉? 漢字多過ぎ意味は在ってないものでしょ?
出典: みすふぃっとらゔぁーず/作詞:GESSHI類 作曲:syva
2番に入ると、唐突に様々なワードを並び始めます。
そして、敵と認識しているものを責め立てていきます。
ここでいうオノマトペとは擬声語、つまりドロドロやイライラといった負の感情を言葉に表したものを指しているのでしょう。
それらを使って、周囲の人を誰も彼も傷つけまくっている情景は、想像に難くありません。
このように言葉を早口で並べ立てて相手に口を挟ませない人にはある特徴があるといわれています。
それは「自信が無い」ということ。
病んでいる彼女たちは、自分に自信がありません。
このように早口で、相手が、そして自分すらも理解できないような言葉を並び立てるしかないのです。
現実逃避
人間性 知れ 己と向き合う 夢遊病患者
必然性 欲しくなる だって運命論好き
出典: みすふぃっとらゔぁーず/作詞:GESSHI類 作曲:syva
自分に自信が持てないことで、現実逃避をしていることが読み解けます。
さながら「夢遊病患者」のように、その間の記憶なんて無くなっても構わない。
だから、周りを気にせず好きなことをしていたい、といった具合の感情が伝わってきます。
さらに、運命という言葉にもこだわっています。
運命を信じるか信じないかは人によって様々ですが、彼女たちは運命を信じることで楽になりたいようです。
悪いことが起きたって運命だからしょうがない。
自分は悪くないんだ。
そう思いたいがために、運命にすがっているのではないでしょうか。
ソサエティから浮きがち
ソサエティ 浮く はみ出す デフォルト いつものこと笑
どうする感じ!? わかってよ!はノーサンキューベイベ
出典: みすふぃっとらゔぁーず/作詞:GESSHI類 作曲:syva