突然の変化に驚きの声も
変わりたかったのかな
FLOWER FLOWER結成のきっかけは、YUIがリスペクトするミュージシャンに声を掛けたことです。
もともとのスタイルでは、YUIと言えばライブでも路上でもあぐらを組んで座り、アコースティック・ギターを爪弾きながら歌う姿が印象的でした。
しかし、バンド結成時には表記を小文字の「yui」に変更し、金髪のショートカットになっていたのです。
最初にそのビジュアルの変化を見た時には、以前からのYUIのファンだった人は驚きを隠せなかったでしょう。
やはり見た目でも大幅にイメージチェンジをすることで、自身の変化を表現したかったのかも知れません。
ただソロ活動がバンド活動という形に変わっただけ、というわけではないのでしょうね。
最初のインパクトはやはり重要ですから、逆にその発想が「やっぱり変わってないな」と感じる部分でもあります。
「らしさ」を失わず、けれど「変化」や「成長」はしていく。
そんな意思表明のように思えます。
ちなみに、その後は髪を伸ばし、黒髪に戻っています。
活動にも変化が
2013年1月から、早くも本格始動に向けて準備を続けていたFLOWER FLOWER。
3月には全国の数カ所のみでシークレットライブを行い、4月にようやくバンドとして活動を開始するということを正式に公表しました。
YUIは既にメジャーデビューはしていますし、ソロからバンドに変わっただけなので、「再デビュー」という扱いにはなりませんが、1人から4人組に変わったことで、気持ちの変化はあったでしょう。
5月には音楽イベントに出演し、7月には配信限定シングル曲である「月」を発表。
自主企画でツアーイベントを行うなど、精力的にフェスなどに出演しています。
2014年3月には、yui自身がブログを通して自らが「パニック障害」であることを公表し、周囲を驚かせたこともありました。
しかしもともと心の繊細なyuiですので、ソロ時代からのYUIを知る人にとってはむしろ、「もう無理はしないで」という心配の声も多かったようです。
一度はフェスへの出演をキャンセルしたこともありましたが、その後はいくつかの配信限定シングル曲をリリースしています。
そしてこの年の11月に発売された1枚目のアルバムである「実」が、FLOWER FLOWERとしての活動でリリースされた、初めてのパッケージ作品となっています。
結婚・出産を経て
心の変化があった模様
2015年2月には、パッケージ作品でミニ・アルバム「色」をリリースしましたが、4月にFLOWER FLOWERの公式サイトにおいて、yuiが結婚し、また妊娠中でもあることを報告。
8月にyuiは無事出産しましたが、一卵性双生児の男の子だったそうです。
その愛情を込めたのか、2016年の主だった活動としては、初めてのパッケージ作品でのシングル曲「宝物」を発表しています。
スタジオ作業以外の目立った活動は行っていませんでしたが、もちろん彼らが何もしていなかったわけがありません。
2017年に入ると、6月には東京と大阪で初のワンマンライブを行い、7月には名古屋でも追加公演されました。
夏にはイベントやフェスにも出演し、自主企画も開催しています。
しかし、この年の8月にyuiは既に離婚していたらしく、報道により先立って明らかにされてしまったため、後にブログでも「遅ればせながら」と報告しています。
「マネキン」のリリース時期が気になる
FLOWER FLOWERが、2枚目となるパッケージ作品でのシングル曲となる「マネキン」をリリースしたのは、この2017年の8月2日でした。
報道によると、yuiの離婚は8月末だったとのことですので、やはり歌詞の内容などが気になります。
音源CDは、2曲入りの通常盤と2枚組の限定盤があります。
限定盤では、配信限定だったシングル曲「神様」と「素晴らしい世界」、そしてアルバム「実」に収録されている「バイバイ」のライブ音源が入ったCDが付いているので、お買い得感がありますよ。
タイトル曲の「マネキン」は、雰囲気はけだるいのに、メッセージ性の高い歌詞が印象的。
同時収録されている「ドラマ」は、「マネキン」とは対極的な、大人っぽい楽曲になっています。
どちらもyuiの心境を伺わせられますが、深読みするかさらりと聴くかでもイメージが変わりますので、聴く方としても身の引き締まる思いですね。
変わらない「らしさ」
偽らない自分
まずは「マネキン」のPV(ショートバージョンですが)をご覧ください。
少し面白いです。
突然置かれているコピー機には、当然目が行きますね。
別にオフィスに関する楽曲ではないのですが、いきなりメンバーが自撮りを始めたりしてびっくりします。
「何だこれは?」と思うかも知れませんが、しかしイントロが始まればすぐにFLOWER FLOWERの世界に引き込まれるでしょう。
コピー機から歌詞が書かれた紙が出てきたり、演奏している姿が映ったりして、「やっぱりカッコいいなぁ」と見ていると、また変なダンスが挟み込まれていたりします。
う〜ん、結構謎ですね。
では、歌詞を見ていきましょう。