「Faith in my future」というフレーズからは、明るい未来を強く信じていることがわかります。

彼への愛情を振り返って、ヨリを戻したいといった意味合いではなく、誰かを愛した経験が強い自分につながり、明るい未来へと導いてくれるといった意味のようです。

Show me the way
To the days of yesterday
投げ出してしまえば
たやすいことだけど
このわがままを
受けとめてくれた優しさに
応えたいから

出典: Faith/作詞: Kenn Kato 作曲:BOUNCEBACK

彼との過去を思い出してみると、辛い気持ちが蘇ることもあるようです。

それを見て見ぬふりをすれば、心が軽くなるものですが、彼は彼女の「わがまま」と言っている何かを理解し、それを優しく支えてくれたのでしょう。

その大きな愛情を受けた経験が、ひとりで生きる彼女を強くしているようです。

人波の中で
揺られてもなお
変わらないものがある
立ち止まる度によみがえる
あの夢が証(しるし)だから

出典: Faith/作詞: Kenn Kato 作曲:BOUNCEBACK

いくら時が経っても、周りが変化していっても、「夢」だけは大切にしてきた彼女。

ふたりで確認し合った、彼女が持つ人生における「大きな夢」を叶えるためにお別れしたように見受けられますね。

あきれるほど ありふれていく
頼りないこの自由に
Don't make it fade away to be 流されないで
心をつないでゆくから
会いたくても 会えない夜は
あなたの声が聴きたい
I do believe in love 離れても
包まれてると 信じることが
Faith in my future

出典: Faith/作詞: Kenn Kato 作曲:BOUNCEBACK

自由に生きているほどに、不安が押し寄せてくることもありますよね。

周りに流されるも、流されないも自分次第。

あふれ出る彼への想い!

それまで彼に何かを求めるような願いを表現してきていないのですが、「あなたの声が聴きたい」と本当は心に秘めている想いがあふれていますね。

離れていても、彼の存在を近くに感じて、包まれていると信じることで、自分の明るい未来が開けていくという内容となっています。

愛、そして未来を「信じる」という強い言葉が、彼女の確固たる意思を表しています。

あきらめないで 信じることが
Faith in my future

出典: Faith/作詞: Kenn Kato 作曲:BOUNCEBACK

そしてまた最後に「信じること」「Faith」というフレーズが繰り返され、とても強い言葉として印象に残ります。

ドラマ『アンフェア』とのつながり!

アンフェア主題歌「Faith」伊藤由奈

『アンフェア』(UNFAIR)は、2006年1月10日から3月21日まで毎週火曜日22:00 - 22:54に、関西テレビ制作・フジテレビ系の「火曜22時枠」で放送された日本のテレビドラマ。主演は篠原涼子。
その後、連続ドラマの続編となるスペシャルドラマ、映画、スピンオフドラマが制作された。
警視庁検挙率No.1で、バツイチ子持ちの美人刑事・雪平夏見が次々と発生する3つの事件に立ち向かう姿を描く。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/アンフェア

ドラマ『アンフェア』は、篠原涼子演じるデキる女性刑事が、男社会の中でたくましく事件を解決していくストーリーです。

彼女の演じる一匹オオカミ的な人物像が、これまで見てきた歌詞に出てくる、芯の強い女性にぴったりとはまります

外では勇敢に闘う彼女。一方でプライベートでは子どもがいて、家族への密かな「愛」が彼女の強さをつくっています

「Faith」(伊藤由奈)は大きな意味でのラブソング?!歌詞の意味を解説!『アンフェア』主題歌の画像

人を支えるさまざまな「愛」

生きていく上で支えとなる「愛」は、恋人やパートナーだけではなく、親や子どもなど、さまざまな関係性の中に見出すことができます。

ドラマの主人公は、自分が家庭を顧みなかったこと、そして自分が起こした事件への世間の声を気にして離婚した夫と失語した娘、という家族との複雑な状況を抱えています。

自分の信念を貫いていることは、常に家族と一緒にいられない寂しさもありながら、その存在があるために強い自分を保っているように見えます。

この楽曲ドラマのストーリーとリンクする点は、「強く生きていくために、その支えとなる愛」がテーマとなっているように感じられます。

「信じる」ことが人を強くする

楽曲のすべての歌詞を通して、たとえ形がないものでも「愛」を「信じる」ことによって、明るい未来が開けることを表現しています。

分かりやすく隣にいる恋人だけではなく、近くにいないある人の存在・記憶のように、見えない存在であっても自分の支えになる「愛」とそれを「信じる」ことの大切さが語られています。