フォーリンラブ
大抵の壁はまるで閉じた瞼みたいだ
見つめる気さえあれば変わる
こんな世界を愛せるか

出典: fallin'/作詞:岡林健勝 作曲:岡林健勝

「壁」を「閉じた瞼みたいだ」と例える主人公。

その「壁」は、主人公が触っても微動だにしません。

主人公が経験した嫌な出来事や出会った冷酷な人

それに付随する諸々のマイナスイメージを「壁」と表現しています。

繰り返される「フォーリンラブ」と「こんな世界を愛せるか」というフレーズ。

この二つは矛盾しています。

しかし、これは主人公のなかで矛盾ではありません。

憎いほど愛おしい」という表現があります。

ここでの二つのフレーズは、まさしくそれです。

アンビヴァレントな感情が主人公のなかで混然一体となっているのです。

最後のサビ

フォーリンラブ
「何にもない」と嘆くか
「こんなにも」と喜ぶか
幸せの数え方が自分次第なこの世界さ

こんな世界を愛せるかい

出典: fallin'/作詞:岡林健勝 作曲:岡林健勝

幸せの数え方」という表現がユニークです。

「幸せになる方法」や「幸せになりたい」という表現はありがちですが。

そもそも「幸せ」は「数える」ものなのでしょうか?

「幸せ」に「単位」はあるのでしょうか?

主人公はどういった内容の「幸せ」を、ここで言っているのでしょうか?

考え方は人それぞれです。

結局、幸せになるには「自分次第」だということ。

それが果たして、主人公にとって良いことなのか悪いことなのか分かりません。

主人公がそう悟った、ということが重要なのです。

こんな世界を愛せるかい」というのは「こんな世界でもできる限り愛したい」という意味なのでしょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

今回は、Ghost like girlfriendの『fallin'』を解説しました。

2017年春に「YouTube」で、この曲の動画がアップされました。

その動画は瞬く間に2万回再生を超えます。

そして2018年の現在、100万回再生を超える動画になりました。

「東京」を舞台にしたMV

SNSを効果的に用いた演出方法。

とてもオシャレなMVですね。

歌詞は、東京で暮らしている若者の葛藤が、リアルに描かれています。

「こんな世界を愛せるか」と言う主人公。

実は「こんな世界でも、できる限り愛したい」という言葉の裏返しなのです。

最後に「OTOKAKE」内で、「東京」をテーマにした記事を掲載します。

リンクを下にアップしますので、どうぞご覧ください。

大好評Honey Works特集第四弾!今回は人気曲の『東京サマーセッション』のPVと歌詞について特集します。 Honey WorksのPVは毎回好評で、特に可愛いと言われていて好評がある『東京サマーセッション』に着目してお届けします!

関西の大スター・やしきたかじん。東京が嫌いなはずの彼が関西弁で歌う「東京」の世界とは……。主人公の気持ちを歌詞から独自に解釈していきます。

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